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マクロスとは今から35年前の1982年に放映された「超時空要塞マクロス」から始まったシリーズ
その後「マクロスII」「MACROSS PLUS」「マクロス7」「マクロスZERO」「マクロスF」 そしてシリーズ最新作の「マクロスΔ」
というようにシリーズ化されているわけですが、すべての作品に言えることですがマクロスシリーズは劇中劇なのです。
どういうことかと言うと、ガンダムなどは実際にあった(あったとされる)史実を基に製作されていますが、マクロスにおいては
すべてが「あの時代にはこういう事があったかもしれない」という想像を基にしている作品だということなのです。
分かりにくいかもしれないので、具体的に例にとってみましょう。たとえば、TV版マクロスと劇場版マクロス-愛・おぼえていますか-では
細部の設定等が大分違います。例えばミンメイと輝との関係やマクロス内部の描写とか、敵が二勢力になっていることなど
これは劇場版自体がマクロス世界の2031年に劇場公開されたという設定で製作されているからなのです。
まぁ知ってる人は知ってますねこのくらいは(笑)

ぶっちゃけて言えば大河ドラマだと思ってください
大河ドラマって色んな俳優さんが同じ歴史上の人物を演じてるでしょ?
しかもその中の会話っていうのは全てが全てとは言わないけれど殆どが想像を基にしてるしね
そういった感覚で見るとマクロス世界にすんなり入れると思います(あくまでも個人的な捉え方ですが)


管理人とマクロスとの出会いは本放送時だったと記憶してますが、内容までは完全には覚えていなかったわけで・・・
子供ながらに変形すんごいなーくらいしかね(苦笑)
それから10年近く経た後に劇場版を見たんですが子供の頃感じていたワクワク感というか
そういったものを呼び覚まされて完全にマクロス世界の虜となってしまったわけです。
その次に見たのがマクロスプラスでした。このプラスを見てマクロス世界がもっと好きになったわけでして



マクロスの魅力を言いたい放題

ではマクロスの魅力をば

まずは超時空要塞マクロス(以下初代)ですが、
この作品の魅力はやはり一条輝(ヒカル)と早瀬未沙そしてリン=ミンメイの三角関係でしょう
アニメーションで大人?の恋を織り交ぜるという斬新さ当時のアニメ業界としてはこういうアイデアは新鮮だったんじゃないかな?
最初はミンメイと共にマクロスの船倉?に閉じ込められ親密になっていった輝とミンメイだったが
救出されてからのミンメイ(歌手)と自分(軍人)との距離が微妙にずれていく
例えば輝が部下である柿崎を死なせてしまった時にミンメイが輝に明るさを求めてきたり、
ミンメイが輝を必要としている時、輝は戦闘に行かざるを得ないといった形で
二人の距離は少しずつ離れていくのでした。
そのうちに輝は軍に入隊した当初は「うるさいオバサン」であった未沙へ惹かれていき
ミンメイは自分を見守ってくれていた従兄弟のカイフンに惹かれていく
結局はお互いへの想いがありながら、近くに居てくれる人に気持ちがいってしまうものなのでしょう

もう一つの魅力はVF-1だと思いますねVFとはVariable Fighter(可変戦闘機)の略であり
ASS-1のもたらしたオーバーテクノロジーによって開発された次世代の攻撃用兵器
ファイターガウォークバトロイドの3段変形をします。
特にガウォークはファイター形態とバトロイド形態の中間に位置しVTOL機能を有しており
相反する航空機としての運用と陸上戦闘兵器としての運用とを両立させるために必要だった
当時これだけリアルな変形機構をもったロボットアニメって無かったような気がする。

またこの初代では戦後を描いたという点が挙げられますね、それまでのアニメ作品のほとんどは敵を倒して大団円で終わるところを
戦後のゼントラーディ人と人類との共存の難しさとか人類が今後二度とこのような事態にならないための移民だとか
そういった部分を描いた作品は見たことがない。この辺りもマクロスの魅力なんだな〜
輝と未沙、ミンメイの三角関係が盛り上がる部分でもありますけどね

あと、この作品は映画「TOP GUN」にも影響を与えたという点はマクロスファンとしては自慢できるところですね
具体的には「TOP GUN」の監督が当時の米海軍パイロットにマクロスの映像を見せて「こういう機動は出来るか?」と聞いたそうです
その質問に対するパイロットの答えは「YES」だったそうです
それがあれだけの迫力ある映像となったわけですね、マクロスは偉大です!
放映年:1982年〜1983年



次に劇場版超時空要塞マクロス〜愛・おぼえていますか〜(以下愛・おぼ)
マクロスというシリーズを不動のものとした作品かな
この作品は前述したマクロスの劇中劇です。実際にマクロス世界でも西暦2031年に公開されました
つまりは2030年くらい(勝手に予想)に2009年に起きた宇宙大戦を題材とした映画であるという前提で作られた作品
初代自体劇中劇なわけですが、その劇中劇の中の劇中劇(分かりにくっ!)なわけです。
全体的なストーリー自体は初代とさほど変わりませんが設定等はだいぶ違ってますね

例えば輝とミンメイは初代とは違った出会い方をしている(ミンメイはすでにトップアイドル)
スカル大隊だったのがスカル小隊になっている点。敵のゼントラーディがモンスター化している点
初代ではゼントラーディの敵は監察軍だったのがメルトランディになっていたり
フォッカーの死の描き方や、マックスとミリアの出会い方など
最後のボドル基幹艦隊の描写もまがまがしいものになっていたりしています

作画レベルは高く今見ても色褪せてない
初代の作画が酷かったのもあるけれど(笑)この劇場版だけを見てもある程度マクロスという作品は理解できると思う
もちろんTVシリーズを見たらもっとこの作品の良さやああ、こういう演出があるのねという部分は見えてくると思いますが
個人的には何回見ても飽きない作品
公開年:1984年



さて次はMACROSS PLUSです
この作品の魅力は空戦に尽きると言っても過言ではないはず!
凄まじいドッグファイトが見られます。勿論マクロスお約束の三角関係あり歌ありなので期待を裏切りません
舞台は宇宙大戦終結から約30年後の西暦2040年人類の種の保存を目的とした移民政策が開始され
ごく初期のうちに入植が開始された惑星エデン
そこのニューエドワーズ基地で行われている次期主力AVFのコンペティション(スーパーノヴァ計画)

そこに一人の若いパイロットが配属されるところから始まります。イサム=ダイソン YF-19のテストパイロットとして
配属された、腕は確かだが、協調性がなく自由奔放な性格が災い?して配置転換を繰り返していた問題児で竜鳥バカ(笑)
そのイサムのライバルであり競合相手であるのがゼネラルギャラクシーの設計主任でYF-21のパイロットである
ガルド=ゴア=ボーマンゼントラーディの血を引くガルド。普段は冷静沈着だが薬で本来の戦闘民族の本能を抑え込み。
ある事件を境にイサムを憎むようになってしまった元親友
そして人気絶頂のバーチャロイド・アイドルシャロン=アップルのプロデューサという肩書きだが実は影で感情をコントロールしているのが
二人の幼なじみであるミュン=ファン=ローンこの三人の三角関係とシャロンが絡んでいくわけですが、
ストーリー自体は安直かな〜だけど、いいんですマクロスにストーリーを期待しちゃいけません(笑)

ストーリーを凌駕する圧倒的な空戦のシーン最初にYF-21が凄まじいミサイル回避を魅せてくれます。
コマ送りしてもどうやって作画してるのか分からないくらい。それはもう圧巻ですよ本当に。板野サーカス全開!
そしてシャロンのコンサートシーンこれは当時の3D技術を駆使して描かれているそうですが、菅野よう子さんの音楽と共に
壮大なスケール感を醸し出してます。またYF-19YF-21の模擬戦や実弾演習など凝ってますな〜
特に好きなシーンはOVAならばYF-21ゴーストX9の空戦でしょうか、限界性能を引き出して大気圏内で燃えていく機体は劇場版でしたね(汗
OVAでのガルドはただ単に特攻をかけるんでした・・・・でも好きなシーンではありますよ
そのガルドはここで死んでしまうんですが、その前に様々な誤解が解けてまた仲直りするガルドとイサム
また、序盤のイサムが操るVF-11とゼントラーディとの戦闘シーンも好きです
MOVIE EDITIONではYF-19の大気圏突入シーンが好きですね。特にバックで流れるInfomation Highがくぅ〜って感じ(笑)
見所は言い出したらキリが無い!未見の方やマクロスあんまり好きじゃないって人にもお勧めできる作品ですよ。見て損は無い!(断言)
発売年:1994年



さて次のマクロス7なんですが、この作品は放送後数年間見てませんでした(笑
放映当時にも何度か見た記憶はあるんですが・・・
当時はどうしても見続ける気が起きなかったんですよね(同時期のプラスにハマったんで)
やっぱり初代に強い衝撃を受けた身としては口のあるバルキリーとかに抵抗感が強かった
だけど、まあ一応こういうページも作ってるし見てみようと思ったらこれが面白い!
完全にハマりましたファイヤー!ですよ(笑

西暦2045年、リン・ミンメイの歌により戦争が終結してから35年
新マクロス級7番艦を中核とする第37次超長距離移民船団であるマクロス7船団は移民できる星を求めて旅を続けていた
一方、マクロスシティ内の野外ステージではライブが開催されていた
そのバンドの名はFire Bomberメインボーカルでギター担当には炎のボーカリスト熱気バサラ破天荒で情熱的悪く言えばわがままで自己中(笑)
そんなバサラはいきなり逆さまのまま宙吊りで登場(いきなりなんだこりゃですよ)
そしてもう一人のボーカルでベース担当はマックスミリアの7番目の子供であるミレーヌ=F=ジーナス
リーダーでキーボード担当のレイ=ラブロック、ドラムには無口なゼントラーディ女性(メルトラン)のビヒーダ=フィーズ
彼らのライブ途中に謎の敵の攻撃を受けるマクロス7船団
迎撃するのは統合軍のエリート部隊ダイヤモンドフォース特殊カタパルトから発進するVF-17
操縦しているのは金竜、ドッカー、ガムリンの三人
敵を迎撃しているところに突然赤いバルキリーが
その赤いバルキリーに搭乗しているのはバサラ。彼はそこでいきなり歌を唄い始める(ここでのけぞった人も多いはず)
謎の敵の正体は?彼らの目的は?そしてマクロス7船団の運命は?バサラは何故歌う?
恐るべき戦いに巻き込まれていく彼らはどのようにして戦うのか?

まずは、いきなりバルキリーに乗って「戦闘なんてくだらねーぜ!俺の歌を聞け!」には参りました(笑)
なんでバルキリーしかも最新鋭のVF-19を持ってるんだ?(笑
初めのうちは確かにガムリンと同じように「なんだ貴様は?」「何故歌う?」だったんだけど
徐々に見ているうちに「歌に命を賭けられる」バサラって凄いなって思うようになりました
この作品の魅力はなんと言ってもバサラでしょうね
勿論それ以外にもたくさんありますけどそれは各々で感じてください
メカ描写が見たければプラスを見ればいいわけですしね
歌で感動を与えたいというバサラ。そしてそれが少しずつ周りに認められていく
最終的には敵であるプロトデビルンにも歌が届くわけです
最終回のTRY AGAINこれが良い
おまけのTV未放送ストーリーもぶっ飛んでて良かったなー(笑)

ただね・・・これだけは言いたいんですがマックスなんであんたそんなに若いんだー?(笑)
ミリアが若いのはゼントラーディ人だから分かるんですがマックスは地球人・・・謎だ

初代から見ていた人にはやっぱりあのトンでも設定に拒否反応を起こす人もいるでしょう。自分もその一人だったからね(笑)
でも、初代マクロスも思い返してみると、かなりトンでも設定だったような・・・
この作品の個人的な感想としては認め合うドラマなんじゃないかな?
初代が分かり合う物語だったのに対しこのマクロス7は歌を通して認め合う事が出来るんだ
ということを描いた作品のように思いました。
ノリ的には好き嫌いのはっきり分かれる作品だろうけどハマる人はとことんハマる作品でしょうね
放映年:1994年〜1995年



次にマクロス前史として製作されたマクロスZERO
これはいわゆる宇宙大戦前の統合戦争を舞台とした作品です

VF-1の先行量産機であるVF-0の描写にフルCGを使い劇中で詳細な変形が見れます
反統合同盟SV-51も出てきます。

舞台は南海の孤島マヤン島。統合軍のエースパイロットの工藤シンは、反統合同盟の新型可変戦闘機に撃墜され
鳥の人の伝説が残るこのマヤン島に流れ着く、そこで島の巫女サラ・ノーム、その妹のマオ・ノームに出会う
島でおだやかな日々を送っていたシンの元に統合軍の新型可変戦闘機VF-0が不時着してきた
その後軍へと戻ったシンはVF-0のパイロットとして配属されるが、上手く扱えないシン
一方、反統合軍は空母アスカのプロトカルチャーの遺跡を奪取すべく攻撃を仕掛けてきた
鳥の人を巡る激戦、サラとシンそしてマオの関係、鳥の人とは?、フォッカーとD.D.イワノフとの戦いの決着は?

マクロス前史として描かれた今作は映像手法的にも画期的なアプローチをしておりその描写は素晴らしかったですね
ただ、やはり分かり難さという点ではマクロスシリーズの中でも一番分かり難い話になってしまいましたね
テーマ的には神話風らしいんですが、これはおいらの個人的な意見だけどマクロスには宇宙の方が似合うと思うんですよね・・・
ただ映像の美しさや、CGの迫力、戦争描写のハードさなんかは見所だとは思います。
発売年:2002年

次はシリーズ最大の売上を示したマクロスフロンティアです
これは面白い!オールドファンにもシリーズファンにも新規に見始めた方にとっても食いつきやすい作品です。

とにかく一見の価値あります。CGの戦闘シーンもZEROから進化していますし、作中の小ネタなど旧来からのファンにはニヤリとさせる演出有り
オールドファンにも評判は良いみたいですね。

超銀河ラブストーリーとして三角関係有り歌有りと旧来のファンにとっては待ちに待った作品。もうとにかく見てください(笑)
舞台は西暦2059年、マクロスフロンティアは25番目の巨大移民船団として居住可能な星を求めて彷徨っていた。
そこへ謎の宇宙生物バジュラが襲いかかる、フロンティアの運命はどうなるのか?
アルト、ランカ、シェリルの関係はどうなるのか?

多少中だるみ、過去作品へのオマージュが多すぎる気はしますね。
また昨今のアニメの宿命なのか狙いすぎた萌えポイントも気にはなりますが
最終的にはもう歌の勢いで全て吹っ飛ばせって感じの作品です(笑)
また一見しただけでは理解出来ないような部分も何度か見返すとああ、なるほどとなる部分が多い作品でもあります。

劇場版前編後編と公開され、TV版とは異なるストーリー展開となったマクロスF
シリーズ最大のヒットとなりました
放映年:2008年

シリーズ最新作のマクロスΔ
今作は辺境惑星が舞台の作品
舞台は前作から8年後の2067年、謎の奇病ヴァールシンドロームが蔓延する世界
そのヴァールを歌の力で鎮静する戦術音楽ユニットワルキューレとそれを護衛するデルタ小隊が活躍

目標を見出だせずにいるハヤテ・インメルマンはワルキューレに憧れるフレイアと出会う
その直後ヴァールに遭遇し、そこでワルキューレの活躍を目の当たりにし
さらにはデルタ小隊の活躍、謎のバルキリーによる襲撃、偶然にも新統合軍のバルキリーに搭乗するハヤテ
謎のバルキリーの目的は?

今作は小粒でピリリと辛い作品となっていますね。
ワルキューレの楽曲はどれも素晴らしく世界観にもマッチしています
ただ惜しむらくはハヤテのインメルマンダンスを活かせなかった点・・・
ハヤテに空戦を期待してどうするんだ?もっと陸戦でのジークフリードが見てみたかった

従来のファーストコンタクト系の話ではなく、プロトカルチャーの後裔である人種同士の戦いということで
一線を画した今作は新鮮な印象をマクロスにもたらしました。
放映年:2016年

他にもOVA作品のマクロスIIがありますが未見のため分かりません
ちなみにこのマクロスIIは現在ではパラレルワールドという設定になっており
ある意味で、別世界の作品となっているようです。

ゲームでもマクロスは出ています。代表的なものは
PSの「DIGITAL MISSION VF-X」「VF-X2」「MACROSS PLUS GAME EDITION」
DCの「MACROSS M3」PS2の「超時空要塞マクロス」「A.C.E.2」「A.C.E.3」
PSPの「MACROSS ACE FRONTIER」「MACROSS ULTIMATE FRONTIER」
「MACROSS TRIANGLE FRONTIER」PS3の「マクロス30」
PSVITAの「MACROSS DELTA SCRAMBLE」他

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