超時空要塞マクロス
セリフ

トランス・フォーメーション
ナレーション 「異星人の突然の攻撃を避けるため、超空間移動を試みた宇宙戦艦マクロスは、
周囲の街を、島を、そして辺りの海までを呑み込んで
宇宙空間をはるか遠く飛ばされ冥王星軌道付近へと辿り着いた。
マクロス艦内に街ぐるみ収容された人々は、絶望の日々を過ごしていた。
だが、不安を抱きながらも人々は徐々に立ち直りの兆しを見せ始め、街は落ち着きを取り戻していた」
ミンメイ
叔父
叔母
ミンメイ
叔母
ミンメイ
叔母
ミンメイ
叔母
ミンメイ
叔父
ミンメイ
叔父
ミンメイ
叔父
叔母
ミンメイ
叔父
叔母
叔父
ミンメイ
叔母
叔父
叔母
「ルールルルールルルーララランーララララー」
「あれだけ並んでこれっぽっちなー」
「ええ」
「あらお帰りなさい」
「ミンメイもう起きていいの?」
「ええ、もう平気よ叔母さん」
「そうそれは良かったわ。ところで輝君は?」
「さあまだ寝てるんじゃない」
「無理もないわね二週間近くもあなたの面倒を見ていたんじゃ」
「うふっそうかもね。それより叔母さんこんなに散らかしっ放しでお店は開かないの?」
「お店を開くってな?」
「そうよこれだけみんな揃ってるんだもん」
「んーそうは言ってもなぁ肝心の食料の配給なこれだけなぁ」
「たったこれっぽっち?でも統合戦争の時だってお店やってたんでしょ?」
「んーそれはな、戦争中軍の方から、臨時の配給があってな」
「それにここは宇宙船の中ですよ」
「そんなことないわよ。お店を開くって言えばもっと配給してもらえるわ。ねえ叔父さん叔母さん」
「どうするな?このままブラブラしてても仕方ないな」
「そうね、お店でもやってた方が、気晴らしになるかもしれないわね」
「はいな、ここは一つやってみるかな」
「そうよそうこなくっちゃ、私着替えてくる」
「ミンメイったら」
「わしらものんびりしておれんな」
「ほんとね」
叔父
ミンメイ
叔父
町会長
町会長夫人
ミンメイ
町会長
ミンメイ

町会長
兵士A
ミンメイ

兵士A
ミンメイ
兵士B
ミンメイ
兵士B
兵士C
ミンメイ
兵士C
ミンメイ
兵士B
ミンメイ
兵士A
ミンメイ
兵士A
兵士B
兵士C
ミンメイ

ミンメイ
「気ぃつけるなミンメイ」
「はい」「よいしょ、これでいいわね」
「ああ」
「何を始めるんでっか?」
「ねえ」
「あら町会長さんお店に決まってるじゃない」
「店始めるやって?本気かいなこんな宇宙の果ての戦艦の中で」
「いやだわ町会長さん地球をどんなに遠く離れたって、
宇宙船の中だってこの街は私たちの街じゃない今までと同じことをやるのよ」
「そやなぁそらその通りや」
「この店まさかやってんのかい?」
「いらっしゃいませ中華料理店娘々本日開店です」
「嬉しいわ兵隊さんたちが宇宙の中華料理店最初のお客さまよ」
「そら光栄だな。しかし君が噂のミンメイちゃんとはね凄い冒険したんだってな?」
「そうよ大変だったんだから」
「男の子と二週間近くも二人っきりだったんだってね?二人で何してたんだい?」
「何って?」
「あらとぼけちゃって」
「決まってるじゃないか」
「んもう知らない」
「ほんとに何もなかったのかい?」
「ありません」
「そういやその男の子上に寝泊りしてるって言うじゃないか?」
「そうだけど?」
「相思相愛。付き合ったんじゃないの?」
「もう怒るから、本当に何でもないのただのお友達よ。それよりご注文は?」
「あーそうかそうか俺はラーメンでいいや」
「うん、ラーメンがいいな」
「じゃあ俺もラーメン」
「はい、ラーメン三丁ですね」
「ただのお友達か…」
「どうせ死ぬならこのままひとおもいに、外に飛び出して一緒に死のう」
「一夜明ければただのお友達か」
グローバル
技師長

グローバル

技師長

グローバル
技師長
グローバル
技師長
グローバル
技師長
グローバル
「どうかね?主砲は使えそうかね?」
「はっこれをご覧下さい。これがメイン反応炉、こちらが主砲のエネルギーコンバーターです。
この間をエネルギーパイプがフォールドシステムと繋がっていたわけですが」
「フォールドシステムの消滅で離れてしまったという訳だな、
これだけのエネルギーパイプの予備はないだろうに、どうするのかね?」
「はい、マクロスの船体がブロック構造で造られていることを利用します。
つまりこのブロックとこのブロックをこう入れ替えます」
「なるほど」
「しかし、問題はマクロスをこのようにトランス・フォーメションせねば主砲が撃てないということです」
「トランス・フォーメーション?」
「はい、艦の内外をこのように変形させるということはかなりの混乱を起こすことに」
「うむ、他に主砲を撃つ方法は無いのかね?」
「はい、残念ながらトランス・フォーメーション以外には手だてはありません」
「んん、それは出来ん、やっと整然となりかけた街を再び混乱の渦に巻き込むような…そんな真似は出来ん」

ミンメイ
「おーいこっちはチャーシューメン二つにチャーハンだ」
「はーい」「輝どこ行くの?」「輝…」

フォッカー

フォッカー

フォッカー

フォッカー

フォッカー

フォッカー

フォッカー

フォッカー
「惨めだな」
「輝!探したぞ」
「先輩」
「こんのゴキブリ野郎が」
「えっ」
「どんなことがあっても生き延びてるゴキブリだ」
「ひどい、先輩と一緒にしないでくださいよ」
「ふっふはははははははそうかもなぁはっはっはっは」「良かった」
「ええ」
「なんだこのスクラップは?」
「スクラップ?先輩これはね俺が命の次に大事にしてたレーサーなんですよ。それをスクラップだなんて」
「だって現実に鉄くずだ仕方ないだろう」
「ん、まったく」
「輝どうだ散歩でもせんか?」
「えっ?」
「そんな冴えない顔をして、お前らしくないぞ」

フォッカー

フォッカー

フォッカー

フォッカー

フォッカー

フォッカー

フォッカー

フォッカー

フォッカー

フォッカー


「あっああ」「先輩あの戦闘機宇宙も飛べるんですね?」
「ああ、バルキリーのエンジンは熱核反応タイプだ。強制推進剤さえ積み込めばどこでも飛べる」
「すごいや」
「うん」
「先輩?」
「どうだ輝もう一度あれに乗ってみようとは思わないか?」
「軍隊に入れって言うんですか?」
「このまま何にもしないでブラブラ暮らしてもしょうがないだろ。どうした?輝」
「先輩」
「ん?」
「俺…」
「ふむ」
「女の子って一日で変われるもんなんですか?」
「なんだぁ?」
「昨日と今日でガラッと変われるもんなんですか?」
「ぐっはっはっはっはっはあっはっはっはっはっはっは」
「笑わなくてもいいでしょ!」
「はっはっはっはっはっはっは、お前惚れたな」
「えっ…そ、そんなんじゃ」
「心配するなよ輝、お前がしょんぼりしてるから見てきてくれってミンメイが言っていたぞ。
元気を出してミンメイのところへ戻ってやれ。ははははははは、
もっともあの手の女の子は気まぐれだからな他の男に取られんよう気をつけろよ」
「先輩」
ブリタイ
エキセドル
ブリタイ
エキセドル
ブリタイ
エキセドル
ブリタイ
エキセドル
ブリタイ
エキセドル
ブリタイ
エキセドル
ブリタイ
エキセドル
ブリタイ
「何、異星人の母星の記録が」
「はい、撮れました。ご覧下さい偵察用リガードから撮影したものです」
「うむ」「なっ何!」「ふーむこの異星人はマイクローンなのか」
「はっ私もこれを見たときは」
「ふーむ」
「我がゼントラーディ軍の古い記録にこのような言い伝えが残されております」
「何だ?」
「はい、マイクローンの住む星には手を出すなと」
「ふむ、マイクローンの住む星には手を出すなか」
「これ以上あの星には関わらない方が良いと思われますが」
「うむ」
「今後は例の戦艦だけを追うことだけに徹した方が得策かと」
「分かったすぐにフォールドして奴らを追う」
「はい」
「デフォールドと同時に戦艦を一隻調査に向かわせろ、敵の出方を見たい」
ミンメイ

ミンメイ

ミンメイ

ミンメイ

ミンメイ

ミンメイ

ミンメイ

ミンメイ

ミンメイ

ミンメイ

ミンメイ

ミンメイ

ミンメイ
「あら輝帰ってたの?何がご用?」
「え、いや大したことじゃ」
「うふっいいわ中に入って。どうぞあっ窓を開けて」
「うん」
「どうかしたの?」
「いや、もういいんだ。ん、これもしかしたらこの間僕がバトロイドに乗ってて壊しちゃったやつかな?」
「気にしないでいいわ」
「これは?」
「この間私が取りに戻ろうとした忘れ物よ。その途中であなたに助けてもらったわけ」
「ふーん、これもしかしたら恋人からの手紙かな?」
「まさか中を見ていいわよ」
「う、うん。か、歌手のオーディション予選合格通知、これ?」
「うん」
「へーどうりで歌うまいわけだ」
「ありがとう。でも、もう役に立たないわ。ここは地球じゃないものね」
「そ、そんなことはないよ地球に帰ったらもう一度オーディションを受ければいいじゃないか」
「戻れればね」「ねえ輝」
「えっ」
「あなたは何か夢を持ってる?」
「夢?」
「うん」
「夢か…前はあったけど壊れちゃったスクラップさ」
「あなたの飛行機のこと?」
「ああ、もう夢なんて持てやしないよ」
「そうなの」
オペレーター
ヴァネッサ
未沙
グローバル
未沙
「6時の方向にデフォールド反応」
「レーダー探知室より入電。後方に未確認飛行物体急速接近中」
「敵艦隊です」
「来たか…早瀬君ただちに応戦態勢だ」
「了解、敵機襲来、敵機襲来バルキリー隊全機スクランブル、繰り返すバルキリー隊全機スクランブル」
ミンメイ

アナウンス
ミンメイ

ミンメイ
フォッカー
「わぁ素敵な街ね」
「ああ」
「空襲警報発令、空襲警報発令」
「大丈夫かしら?」
「平気さ先輩たちが何とかしてくれるよ」
「いつも先輩先輩ね。あなただってあんなに操縦うまいのにね」
「くそー地上と違ってなんてすばしっこいんだ。こいつはちょっと手強いぜおっと」
ゼントラーディ兵
エキセドル
ブリタイ
エキセドル
ブリタイ
「先行艦有効射程距離突入」
「おかしいですな主砲を撃ってこないとは」
「マイクローンめ一体どういうつもりだ」
「もう少し痛めつけて反応を見てはいかがかと」
「うむ、それもよかろう先行艦に発砲許可を敵艦を撃破しない程度に痛めつけろ」
未沙
グローバル
未沙
グローバル
技師A
グローバル
キム
シャミー
グローバル
ヴァネッサ
クローディア
未沙
グローバル
クローディア
ヴァネッサ
グローバル
キム
シャミー
グローバル
未沙
技師B
技師C
未沙
技師B
「ううっ」
「今のは?」
「敵艦が砲撃を」
「うう」
「サブコントロールシステムの一部が損傷、しかし何とか切り抜けられそうです」
「頼むぞうおっ」
「うあっ」
「うあっ」
「うっうっええい」
「艦長、第2及び第5副砲塔がやられました即時修理不可能です」
「第4機関区壊滅状態」
「サブコントロールシステム損傷負傷者多数」
「んん…よーし全機関に告ぐ主砲発射準備」
「えっ」
「はっ」
「本艦はこれよりトランス・フォーメションを決行する」
「でもそれでは折角作った街が」
「そ、そうです」
「早くしろ時間が無い」
「全機関に告ぐ全機関に告ぐ主砲発射態勢に入る。トランス・フォーメーション始動3分前」
「えっトランス・フォーメーションするって?」
「馬鹿な無茶だ」
「2分30秒前」
「ちきしょう」
アナウンス
輝・ミンメイ
ミンメイ

ミンメイ

ミンメイ

ミンメイ

ミンメイ

ミンメイ
「市民の皆様にお知らせします。本艦はあと60秒でトランス・フォーメーションに入ります」
「トランス・フォーメーション?」
「何かしら?」
「さあね」
「フォッカーさんたち今頃戦ってるんでしょうね」
「それ軍隊に入れってこと?」
「別にそういうわけじゃないけど。飛行機があなたの夢なんでしょ?」
「うんまあね。でも軍隊に入ったらあんまり会えなくなるね」
「バカね同じ船の中じゃない休暇になればいつでも会えるわ」
「生きてればね」
「でもそんなこと言ったらお店に来る兵隊さんたちだって皆同じじゃない?」
「皆同じか。どうせそんなこったろうさ」
「えっ」
クローディア
グローバル
キム
グローバル
クローディア
グローバル
シャミー
キム
技師D
技師E
クローディア
グローバル
「始動10秒前」
「各セクション異常ないか?」
「GブロックとDブロックが遅れていますが何とかなるはずです」
「よろしい」
「始動5秒前3・2・1・0」
「全艦トランス・フォーメーション」
「J・K・L各ブロックトランス・フォーメーションを開始してください」
「第7反応炉出力上昇を」
「第78セクション作動開始」
「Gブロックのパワーが足りない」
「全艦トランス・フォーメーション開始しました」
「うむ」

ミンメイ

ミンメイ

ミンメイ

ミンメイ
クローディア
市民A
市民B
フォッカー
キム
シャミー
フォッカー
「ひと思いに街でもなんでも宇宙の塵にでもなってしまえばスッキリするかもね」
「何よ勝手なこと言わないでよ!あなたなんか大嫌い」
「結構だね俺だってお前なんか…ん」
「え」
「うわあああああ」
「あっあきゃあー」
「ミンメイーミンメイ!」
「輝」
「トランス・フォーメーション発令より3分経過、変形率11.5%」
「おおい」
「うわあああああ」
「何だ」
「マクロス右翼部変形率75%」
「マクロス左翼部変形率80%主砲システム上昇」
「これがマクロスのトランス・フォーメーション」
未沙
クローディア
グローバル
クローディア
ゼントラーディ兵
ブリタイ
エキセドル
ヴァネッサ
ブリッジクルー
グローバル
「トランス・フォーメーション完了」
「敵艦よりさらに小型戦闘機4、50機近づいてきます」
「構わん主砲発射」
「イエッサー」
「うわぁああああああ」
「な、なんだと」
「一体これは…」
「敵艦消滅しました」
「やったぁー良かったわねー」
「ただちに艦内の損害を調査しろ」
アナウンス


ミンメイ

ミンメイ

ミンメイ

ミンメイ

フォッカー
「市民の皆様只今は大変ご迷惑をおかけしました。皆様のご協力により主砲を撃つことが出来、
敵艦を撃沈することが出来ました。なお、怪我をなさった方、
家屋を損壊された方は最寄の出張所、交番までお知らせください」
「あなたが街なんか壊れちゃえなんて言うから」
「いや、だって本当にこんなことになるなんて」
「お店壊れちゃったかな」
「俺、やるよミンメイ」
「え?」
「俺、軍隊に入る」
「輝」
「このまま何もしないってわけにゃいかないものな」
「バルキリー隊帰還する」
次回予告 暫定的防御システム、ピンポイント・バリアーを備えるに至ったマクロスは、初めて反撃態勢に移った。
そしてグローバル艦長はその場を土星に定めた。
初陣の輝はフォッカーに率いられて土星のリング内を飛ぶ

次回、超時空要塞マクロス『ダイダロス・アタック』


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