超時空要塞マクロス
セリフ

スペース・フォールド
ナレーション 「西暦2009年、人類は10年前宇宙より落下した異星の宇宙船を、巨大戦艦マクロスとして甦らせた。
しかし進宙式当日異星人の仕掛けた自動防衛システムが働き
マクロスの主砲ビームは正体不明の異星宇宙戦艦を撃破。交戦状態に突入した。
一方進宙式典を見に来た少女リン・ミンメイと民間パイロット一条輝は戦いに巻き込まれてしまった。
そして今マクロスは宇宙へと浮上していく」
フォッカー

未沙
フォッカー
未沙
フォッカー
未沙
キム
シャミー
「輝!輝!あいつにはちょいと刺激が強すぎたかな」
「こちらスカルリーダー南アタリア島に忘れ物を拾いに戻る。マクロスの護衛は他の連中に任せてくれ」
「何を拾うんですか?」
「いやぁバルキリーVT-102とそのパイロットを落っことしちまってな」
「VT-102…そういえばあのパイロット何か変だったわ」
「ほほう、君でもそう思うか、まあそのなんだありゃ民間人だからな」
「民間人ですって…ああ」
「やだぁ」
「えー嘘ー」

ミンメイ

ミンメイ

ミンメイ

ミンメイ

輝・ミンメイ
フォッカー

ミンメイ
フォッカー
「うううんあっああ」
「うーん」
「こういうの女の子には見せたくないもんな」「ああああ…あああああ」
「うーん…どうしたの?」
「ああああああ」
「震えているようだけど、なーにどうしたの?」
「見ちゃだめだ!」
「なんで?どうして?」
「見るな!」
「あっ」
「おーい輝いつまでモタモタやってるんだ!あ?お前こういうのに好かれんのか?不運よのぉ」
「しー」「こんなのあり?」
「どうなってんの?」
「便利だろ?」
「うああああああ」
未沙
パイロット
未沙
グローバル
未沙
グローバル
ヴァネッサ
グローバル
クローディア
未沙
グローバル
未沙
グローバル
未沙
グローバル
未沙
クローディア
未沙
グローバル
「こちらコントロールこれより水平推力をかける。バルキリー隊収容準備、各機着艦ポジションへ」
「こちらマウンテン3着艦ラインに乗った」
「着艦OK」
「早瀬君バルキリー隊の収容は終わったかね?」
「はい」「残りはフォッカー少佐とVT-102の民間人とかを残すだけです」
「フォッカー君ならば心配なかろう。ヴァネッサ君アームド1、アームド2はどこにいる?」
「ランデブーポイントに向かって減速中。20分後に接触する予定です」
「よろしい。クローディア君こちらは順調かね?」
「予定通りです」
「でも艦長おかしいですね?」
「ん?」
「敵の艦隊はあれだけの攻撃を衛星軌道上から出来るのに何故撃ってこないんでしょうか?」
「やはり気になるか」
「ええ」
「ん…面白がっているのかもしれんな」
「えっ」
「はっ」
「そんな面白がってるなんて」
「ちょっとそんな気がしただけだよ。ま、気にせんでくれ」

フォッカー

ミンメイ
フォッカー
ミンメイ
フォッカー

ミンメイ
フォッカー
未沙
フォッカー

未沙

未沙
フォッカー

未沙
グローバル
フォッカー
未沙

ミンメイ
フォッカー
未沙
クローディア
未沙
「冗談じゃないマクロスなんかに行きませんよ」
「馬鹿野郎!島でその娘を危険に晒しておくつもりか?それでよく男だって言えるな」
「ん…」
「あの、島のシェルターに私の叔父と叔母がいるんですけど?」
「シェルターなら安全だ全面戦争になってもな」
「でもやっぱり島に帰りたいんですけど」
「戦闘が終わったらちゃんと私が送ってさしあげよう」
「その方がよっぽど心配です」
「はあ?」
「ああいやその…んっこちらスカルリーダー」
「忘れものは見つかりまして?」
「敵に怯えてのたうちまわっておったわ」
「誰が!」
「これがその民間人ですか?どうりで何も知らないわけね」
「何です?このオバサン」
「オバ…」
「ふはははははははマクロスの航空管制オペレーターさ
しかし早瀬中尉も輝から見ればオバサンかふははははは」
「ん…フォッカー少佐、民間人がVT-102に乗ってる理由後でゆっくり聞かせていただきます」
「ふふっん、んっん」
「おおこわ」
「それから輝さん、あなたもただじゃおかないわよ!」
「何ですか?あれ」
「謝った方がいいんじゃない?この手の人は怖いわよ」
「着艦するぞ」「指示たのんますよオバハン」
「ああっ」
「ふふ」
「了解、そちらも死なない程度に気をつけて。んんっん」
ゼントラーディ兵
ブリタイ
エキセドル
ブリタイ
ゼントラーディ兵
エキセドル
ブリタイ
エキセドル
ブリタイ
「リガード戦隊の回収は進行中」
「半数は無事だな」
「はい」
「敵艦の動きは」
「大気圏上層部を依然上昇中。さきほどの宇宙艦隊と合流するもようです」
「どうします?」
「撃ち落すのは簡単だがあの艦には興味がある」
「このまま衛星軌道に出られてはフォールドして逃げられてしまう可能性が」
「うむ、分かった。合流前にけん制攻撃をかける必要があるな、全艦砲撃準備」

フォッカー

フォッカー

ミンメイ

フォッカー

ミンメイ
フォッカー

ミンメイ

フォッカー


ミンメイ
クローディア
フォッカー

「どうしてあんな殺し合いをするんですか?」
「それが戦争さ」
「俺、軍隊ってやつはどうも…」
「お前だって撃ったじゃないか」
(まさかあんなのが乗ってるなんて…)「あんなのが…」
「ねぇあんなのって?何?」
「いや」
「そらよ」
「うああ」
「きゃ」
「ふーついた」
「先輩ひどいじゃないですか」
「うん」
「ああ…先輩ー!うははありがと先輩」
「いやぁなにあのこういうものを戦場にほっぽっておかれたんじゃ迷惑だからな。
あーまあ片付けておいたんだ」
「ああ」
「これ今朝の航空ショーの時のよね」
「アームド1、アームド2ランデブー終了。ドッキング態勢に入ります。各員第一非常配置」
「ほんじゃあ俺は仕事があるから。お前らはここを動くなうろちょろすると迷子になるぞ、
なんせこの艦は馬鹿でっかいからな」
ヴァネッサ
ゼントラーディ兵
ブリタイ
ゼントラーディ兵
「ドッキングラインに乗りました」
「敵艦隊合流のもようです」
「よろしい、敵艦隊と戦艦の間にビームを撃て、戦艦に当てなければ小型艦は撃破しても構わん」
「了解、これより攻撃を開始する目標は敵艦隊、戦艦は目標から外す」
グローバル
ヴァネッサ
未沙
グローバル
シャミー
キム
グローバル
ヴァネッサ
グローバル
クローディア
グローバル
未沙
グローバル

クローディア
グローバル
クローディア
グローバル
クローディア
グローバル
クローディア


「攻撃か」
「はい、攻撃は前回と同じ衛星軌道上から距離1万2000kmです」
「アームド1及びアキシマ、ミランダの2隻撃破されました」
「まとめて3隻もか、本艦の損傷は?」
「直撃弾はありません」
「各セクション異常なし」
「本艦の位置は?」
「はい、ほぼ地球を1周して南アタリア島前方800km高度は120kmとなっています」
「クローディア君、進路を南アタリア島に着陸すると見せかけて空間転移に入る」
「フォールドシステムを?まだテストも済んでいません」
「確かにリスクは大きい。しかし、ここで留まっていればやられるだけだ」
「でも異星人のシステムですよ」
「やってもみないで諦められては困るな。空間転移!あっフォールドシステムスタンバイ。
フォールド目標月の裏側。座標チェック島の上空でフォールドする」
「ええ、地表近くでですか?」
「敵の意表を突くのだ」
「そ、そんな統合軍本部に許可を取らないでいいんですか?」
「今は非常時だ連絡は月から取ればよい」
「しかし」
「君、これは命令だよ」
「…イエッサー、フォールドシステムスタンバイ、全艦非常配置、
動力システムチェック、オールグリーンパワー集束。
全艦非常配置、全艦非常配置、これは演習ではない本艦は5分後にフォールド航法を実施する」
市民
町会長
市民
町会長
市民
町会長
よっちゃん
よっちゃん父
叔父
よっちゃん
「おお静かになったようですな」
「うーんもう終わったんやろうか」
「まったくえらい祭り騒ぎですな」
「どえらい進水式や。この分やと上は相当荒れてまっせ」
「わしらの店も無事かね?」
「さいな」
「お姉ちゃんどうしちゃったのかな?帰ってこないけど」
「何も逃げるところはここだけじゃないんだから心配することなんかないのさ」
「あれでな結構なちゃっかりしてるからなあの子はな」
「ふーん」
ミンメイ

ミンメイ

シャミー
ミンメイ

ミンメイ

ミンメイ

ミンメイ

ミンメイ

ミンメイ

ミンメイ

ミンメイ
「本当に出ていくの?」
「君だって帰りたいんだろ?」
「でも」
「別に無理にとは申しませんよ」
「艦内フォールド体制フォールド3分前」
「何かしら?」
「さあ?出て行くんだから関係ないって」
「これ一人乗りでしょ?」
「いいじゃないさあ乗って」
「う、うん」
「これ被って」
「うん」
「おたくヘルメットをまっすぐ被れないの」
「あは」
「しっかりつかまって」
「どこに?」
「うぁ計器が見えない」
「ごめんなさい」「きゃ」
「このぐらいで怖がってどうすんの」「ほらね」
「本当うふ」
クローディア
未沙
グローバル
町会長
「フォールド突入10秒前9・8・7」
「6・5・4・3・2・1・0」
「フォールド突入!」
「なんや?」
ブリタイ
エキセドル
ブリタイ
エキセドル
ブリタイ
ゼントラーディ兵
「な、なんだと」
「地表付近でフォールドするなどとは」
「そんなことが出来るのか?」
「私にも分かりません」
「うむ、ただちにデフォールドポイントを探し出せ」
「了解」
ミンメイ

ミンメイ

ミンメイ

ミンメイ

ミンメイ

ミンメイ

ミンメイ

ミンメイ

ミンメイ

ミンメイ

ミンメイ
「うわきれい」「うわー」
(まいったなぁプロペラは役に立たない。ダメだなぁこりゃあやっぱり本物の宇宙だ)
「ここ宇宙?」
「そう見える?」
「きゃああ」
「あああああ」「うっくし」
「うふふふふ何?なんなの?」
「目覚ましじゃないことは確かだね」
「あぁ」
「えへへへへ」(エアーが漏れてるなんて言えないもんな)
「戻ろうよ」
「まあまあ慌てないで」(ブースターが使えればいいけど)「行くよ」
「うん」
「動くぞ。行けそうだ。ところでマクロスはどこだ?よーし」「ううう」
「あああ」
「まずったぁ入れないんだ」
「ええ」「ああ」
「しめた」「ふうふうふうふう」
「はあはあはあはあはあ」
「あはははははははは」
「うふふふふふふ」
未沙
グローバル
キム
グローバル
未沙
グローバル
未沙
シャミー
グローバル
未沙
ヴァネッサ
グローバル
ヴァネッサ
グローバル
未沙
クローディア
未沙
シャミー
グローバル
未沙
グローバル
未沙
グローバル
ブリッジクルー
未沙
クローディア
シャミー
キム
グローバル
「敵の残存部隊は殲滅したもようです」
「うーんシェルターの避難民は?」
「収容中です。幸い死傷者は少ないようです」
「それは良かった。早瀬君」
「はい」
「統合軍本部との連絡は?」
「シャミー」
「何度も呼び出しているんですけど」
「反応なしか故障ではないのか?」
「いえ」
「あの、現在位置が」
「分かったのか?どこだ?」
「冥王星軌道のやや内側かと」
「んん?何?」
「冥王星?そんな」
「だからフォールドなんて」
「艦長」
「艦長」
「まあまあまあ待て心配するな。ここまで来れたんだからもう一度フォールドすれば必ず帰れる」
「本当ですか?」
「なんだ?ん?しかし…分かった今行く」
「艦長」
「フォールドシステムが消滅したそうだ」
「ええ」
「消滅そんな」
「なくなった…」
「ねぇどうして?」
「それじゃ帰れないじゃない」
「長い旅になりそうだな…」
次回予告 助かった喜びもつかの間。皮肉にも輝とミンメイが飛び込んだのは広大なマクロスの閉鎖区画だった。
二人の行方を知るものは誰一人いない。
閉ざされた空間から抜け出す目算も立たぬまま無情にも時は過ぎてゆく

次回、超時空要塞マクロス『リン・ミンメイ』


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