超時空要塞マクロス
セリフ

ブルー・ウィンド
ナレーション 「輝、未沙、マックス、柿崎の四名はゼントラーディの手に捕らえられ、
はるか遠くの基幹艦隊に送られてしまった。
彼らのマクロスへ帰還しようとする執念は、想像もつかない奇跡を生んだのである」
メイ
クローディア

交代要員
「はぁーもうこんなに近くまで来ているのにいつになったらあそこへ帰れるのかしら」
「マクロスを包囲しているゼントラーディとやらの艦隊にでも聞いてみれば」
「さあさあ、そんな心配は偉い人たちに任せて、交代要員だからって敵は手抜いちゃくれないわよ」
「はい」
ナレーション 「この時、ゼントラーディのマイクローンスパイ三名がマクロス艦内に潜入していた」
コンダ
ロリー
ワレラ
コンダ
キム
ヴァネッサ
シャミー
キム
シャミー
ヴァネッサ
シャミー
キム
ヴァネッサ
コンダ
ロリー
ワレラ
ロリー
三人娘
ロリー
コンダ
ワレラ
ロリー
ワレラ
コンダ
ロリー・ワレラ
「いくら資料が足らんからってこれは酷いぜ」
「これじゃあ身動きが取れん」
「軍服着てないと落ち着かないよ」
「情け無い声出すな」
「ねぇどこ行く?」
「そうね」
「ねぇどうするのよ?」
「ディスコに行こうか?」
「でもこの格好じゃーね」
「あっ、そこのロッカールームで着替えましょうよ」
「うん」
「そうね」
「久しぶりね」
「ディスコ?」
「分からん促成教育を受けた言葉には無い」
「記憶しておこう」
「ああ」
「うふふふふふふ」
「見たか?」
「ここでは行く先によって軍服を替えなきゃならんようだ」
「大変だぁ」
「ワレラ記録しておけ」
「うん」
「しかし、あそこで軍服を着替えるということは…軍服がある!」
「そうだ!」
ロリー
ワレラ
コンダ
ワレラ
ロリー
「ワレラまだか?」
「これが中々上手く着れないんだ」
「早くしろ」
「どうだ?」
「よかろう。さあこれからが本番だぞ」
グローバル
未沙

グローバル
マイストロフ
軍高官A
グローバル
「こんなものだったのかね?」
「いえ、もっと遠景まで艦影があったようです」
「僕もそう思います」
「小型艦艇を除いてもおよそ400万から500万隻という計算になるそうだ」
「そ、そんな」
「信じられんな」
「まあ、待ちたまえ。いま少し彼らの話を聞こう」
ナレーション 「未沙と輝たちは敵は社会全体が軍組織しかなく民間人という概念はないこと。
さらに、戦いのみの歴史を続けてきたために人工的に巨大化したのではないかという推測。
巨人を縮小するマイクローンの技術、
そして地球人がプロトカルチャーではないかと恐れているらしいことなど、
敵陣内で見聞きした全てを報告した」
軍高官B
軍高官C
軍高官D
グローバル
未沙

マイストロフ
高官達
グローバル
マイストロフ
グローバル

マイストロフ
未沙
柿崎

柿崎
マイストロフ
グローバル
マイストロフ
グローバル
高官達
マイストロフ
グローバル
マイストロフ
グローバル
高官E
グローバル
柿崎
グローバル
未沙
グローバル
未沙
グローバル
「途方もない話だ」
「洗脳しているんじゃないのか?」
「んーいやメディカルチェック、サイコチェック共に異常はない」
「プロトカルチャーというのは?」
「巨人族の祖先といった意味のようです。
プロトカルチャーにはゼントラーディの組織全体を揺るがすような力があると思われています」
「これはいい」
「はははははははははははは」
「やめたまえ諸君!」
「あっ」
「これが事実とすれば彼らがあれだけの戦力を持ちながら地球に手出しせずに、
マクロスに対する迷ったような攻撃を仕掛ける疑問も説明できそうだ」
「早瀬中尉他には?」
「はい以上です」
「よく覚えてんな」
「お前とは頭の出来が違うんだよ」
「ん」
「どう対処するか問題ですな」
「この情報は是が日でも地球に持ち帰る必要がある」
「では至急暗号通信を」
「いや、敵包囲網突破を試みる」
「ううっ…」
「危険過ぎます」
「地球はここから推力を全開にすれば二日の距離にある。いずれにしても地球に帰らねばならんのだ」
「し、しかし…」
「出来るよ。我々がプロトカルチャーであるならば」
「は、はあ?」
「君たちは艦内待機。戦闘に参加する必要はない。これから帰還歓迎レセプションがあるそうだ」
「やったぁ美味いものがたらふく食えるぞ」
「ご苦労だった」「早瀬君」
「はい」
「私は個人的にも君を信用している。しかし…」
「分かっていますわグローバル艦長」
「では作戦会議に入る」
マックス

未沙
柿崎

「俺たちあんまり信用されてないようですね」
「仕方ないさ俺だって自分の目で見てても信じられないもん」
「ビデオパックでもあれば…」
「でも、俺たちの階級上げてくれたってことは、少しは認めてくれたんでしょ?
隊長は中尉、俺とマックスだって少尉だもんね」
「気楽でいいよ柿崎は」
青い風三人*
コンダ
ロリー
ワレラ

コンダ
ワレラ
ロリー
コンダ
ワレラ
ロリー
コンダ
少年
少女
ワレラ
コンダ
ワレラ
ロリー
コンダ
ワレラ
市民
ロリー
ワレラ
コンダ
市民

ワレラ
「ふう」「あぁ…」
「どえらい装置だ。人が多い」「これはきっと重要なブロックに違いない」
「我々の艦にはこんな区画はないぞ」
「しかし何か変だぞどうもしっくり…」
「あっ!何すんのよいやらしいわねもうっ」
「あっ…何だあれは…」
「あれを見ろ!」
「おおお、男と女が混じってる」
「ば、バカな、さっきからすれ違っていたのもそうだぞ」「軍服がめちゃめちゃで気付かなかったんだ」
「こ、こんな事が許されていいのか?」
「ああ、あんなにべったりくっついて…なんて恐ろしい」
「じゃあそれほど重要なことなのかもしれん」
「それっ」
「それぇ」「やっほー」
「わああ」
「だ、大丈夫か?」
「倒れてる暇もない」「ん?」
「おい、俺たちは注目を集めてるらしいぞ?」
「まずい軍服の着方が悪かったのか?」
「別に他の連中と変わってないと思うけど。しかしこの軍服は変な着心地だぞ。何やら足元がスースーする」
「はははははははははははは」
「お、お前だワレラそれは女の軍服だ」
「えぇっ」
「ひとまず隠れよう」
「あははははははははははは」
「何だ?女は向こうだぞ」
「あっああ」「こ、これが文化というものか…」
柿崎
マックス
柿崎
司会



観衆

柿崎
未沙
マックス
ミンメイ
未沙
ミンメイ

ワレラ
コンダ
ロリー
ワレラ
ミンメイ
「ここミス・マクロスやったとこじゃないの?」
「そういうことだけは記憶がいいんだね」
「ほっとけ」
「彼らこそ奇跡の生還を遂げた4人の勇者であります。早瀬未沙大尉、彼女こそ宇宙一のヒロイン。
そして一条輝中尉、若きヒーロー彼こそは天かける宇宙の翼。
柿崎速雄、マクシミリアン・ジーナスよくやりました。よくやり遂げました。
ではこれよりミス・マクロスそして期待の新人歌手リン・ミンメイさんから花束の贈呈が行われます」
「わああああ」
「ミ、ミンメイ?」
「ちぇ、これじゃどっちのレセプションか分かんないな。あ、まあミンメイちゃんは好きだけど」
「私もこういう騒々しいところって趣味じゃないわね」
「まあ、そう滅多にないことですから宜しいんじゃないですか?」
「ご帰還おめでとうございます」
「ありがとう」
「ご帰還おめでとうございます」「お互い有名になっちゃったわね」
「本当にね。ん?あああ」
「ぼ、暴動だ」
「慌てるな違うようだぞ」
「ああ俺倒れそう」
「それでも兵士か」
「勇者の帰還を祝ってデビュー曲『私の彼はパイロット』を捧げさせてもらいます」
ミンメイ 『私の彼はパイロット』
コンダ
ワレラ
ロリー
ワレラ
コンダ
未沙
「あ、あいつらどうやって脱走したんだ」
「プロトカルチャーの力か」
「しかしここは体が熱くなるな」
「そ、そういえば」
「なんか分からんが」
「どうしたの?」
「いや、なんだかライトが眩しくてね」
ブリッジクルー
未沙
クローディア
ポッキー
未沙
クローディア
未沙
クローディア
未沙
クローディア
ブリッジクルー
メイ
未沙
メイ
クローディア
ポッキー
ブリッジクルー
未沙
クローディア
未沙
三人娘
キム
シャミー
「ああ」
「うふ」
「未沙、お帰り」
「あ、どうぞ」「今度大尉におなりになったそうですね。おめでとうございます早瀬大尉」
「えっ、ええ」
「どう?古巣に帰った心境」
「そうね」
「よしてよいつも深刻ぶちゃって人生楽しくないわよ素直に喜んだら?」
「きゃいーんこれが私の職場なの!とでもやればいいわけ?」
「えっ」
「はははははははははは」
「どうぞ」
「ありがとう」
「どうぞ」
「ありがとう」
「ありがとう」
「乾杯」
「美味しいありがとう」
「未沙あなた特別休暇中じゃなかった?」
「ここが一番落ち着くのよ」
「ああ先輩だ先輩」
「お帰りなさい」
「とっても寂しかったの」
フォッカー

フォッカー

フォッカー
マックス
フォッカー

フォッカー

フォッカー
輝・マックス・柿崎
フォッカー
「おい輝」
「先輩」
「この薄情もんが顔も出さねーで」
「薄情もんったって」
「お前等どこへ行くつもりだ」
「今のB5配置の艦内放送お聞きじゃないんですか?」
「お前らはな艦内待機命令が出ているだろうがっ!」
「でも早瀬…あ大尉は」
「バカ野郎!外と中じゃ違うんだ早く宿舎に帰って寝ちまえ」
「でも非常時ですよ」
「うるせー!!営巣に叩き込まれたいか!」
「分かりました帰ります」
「よーし分かりゃいいんだじゃあな」
メルトラン兵A
メルトラン兵B
ラプラミズ
「マクロス加速を開始のもよう速度増大しつつあります」
「どうします?」
「ボドルザー閣下から沈める許可は出ていないこのまま追従して様子を見る」
クローディア
グローバル
ヴァネッサ
グローバル
未沙
ヴァネッサ
グローバル
クローディア
未沙
「最大推力継続中」
「敵艦隊の反応はどうか?」
「依然包囲のまま当艦と同様に加速を始めました」
「やはりなおいそれとは手を出して来ない。どうやら君の推測は当たっていたようだね」
「そうだといいんですが」
「ただいま月軌道を通過中」
「それで敵艦隊の動きは?」
「変わりありません」
「バルキリー、ゴースト隊B5配置完了」
カムジン


オイグル
カムジン
「マクロスはここだ我々はここだ奴ら全速加速してるってのにこんな包囲網が何の役に立つんだ!
逃げ込まれちまうぞ。
ここで手をこまねいていてはカムジン一家の恥ってもんだそうだろオイグル」
「そうでしょうな」
「あの野郎沈めてやる。これ以上ナメられてたまるか!おーし攻撃準備加速しろ」
ヴァネッサ
グローバル
未沙
グローバル
シャミー
キム
「敵艦隊の一部が進路を当艦に向けました。数およそ10隻」
「防空隊全機発進」
「イエッサー」「バルキリーおよびゴースト隊全機発艦せよ。バルキリーおよびゴースト隊全機発艦せよ」
「トランス・フォーメーションおよびピンポイント・バリア展開。突破口を開く」
「各ブロック住民の退避完了のもよう」
「各ブロックトランス・フォーメーションを開始します」
ロリー
コンダ
ロリー
ワレラ
ロリー
コンダ
ロリー
コンダ
ロリー
青い風三人*
「トランス・フォーメーションって艦内放送があったら誰もいなくなった」
「んん見事な統制。民間人というのも軍人の一種なのか」
「おおこれは」
「何の動きだ」
「ああ」
「あああ」
「おわっ」
「もしかしたら文化というものかもしれん」
「のあっ」
「人工重力が」
シャミー
キム
ヴァネッサ
グローバル
クローディア
「マクロス右翼部変形率75%」
「左翼部変形率80%エネルギー連動システム接続」
「敵艦隊一部いぜん突っ込んで来ます」
「主砲発射」
「イエッサー」
カムジン 「怯むんじゃねー撃て撃てー」
ブリッジクルー 「ああ」
クローディア
キム
シャミー
グローバル
未沙
クローディア
未沙
「右舷第二推進器被弾」
「Dブロック工区被弾」
「27セクション消滅」
「んん…」
(もし私の推測が間違っていたら…)
「未沙弱気は禁物よ」
「ええ」
ラプラミズ
メルトラン兵B
ラプラミズ
メルトラン兵B
ラプラミズ
「何と言うことだカムジンの奴め」
「どうなさいます?ボドルザー閣下からいまだ沈める許可は下りておりませんが」
「艦隊をカムジンの前面に展開して抑える」
「それでは包囲が崩れてしまいます」
「いたし方あるまいカムジンの奴め」
ヴァネッサ
シャミー
キム
ヴァネッサ
「敵主力艦隊交戦中の艦隊と合流のもよう」
「もうバリアーがもたないわ」
「そんな」
「あらどういうことかしら」
カムジン
ラプラミズ
カムジン
ラプラミズ

オイグル
カムジン

「何しやがるんだ」
「カムジン、ボドルザー閣下はマクロスを沈める許可を下されてはいないぞ」
「うっ」
「私は直衛艦隊指揮官として新たな指示があるまでボドルザー閣下の命令を遂行する。
これ以上勝手な行動を取るなら全艦隊が相手になる」
「カムジン隊長こりゃ脅しじゃないようですぜ」
「ちくしょう、いつも一体どういう訳で派手にやっちまったらいけないんだ」
「ラプラミズの奴上官風吹かしやがってこの俺がこのまま引っ込んでると思うなよ」
クローディア
グローバル
クローディア
グローバル
未沙
グローバル
クローディア
未沙
グローバル
シャミー
キム
「どういう訳なの?敵が敵の攻撃の盾になってくれるなんて」
「考えるのは後だこのまま大気圏に突入する」
「イエッサー」
「バルキリー隊は付いてくるか?」
「はい殆ど損害はありません」
「進路をアラスカ統合軍総司令部に取れ」
「被弾した右舷推進器です」「7番重力制御システム機能停止しました」
「高度が維持できません」
「全員衝撃に備えろ」
「ああ帰ってきたんだ。そうよ帰ってきたのね」
「懐かしいわ」
キム

市民A
市民B
市民C
柿崎
マックス

柿崎

柿崎
「只今本艦は太平洋上に着水いたしました。只今本艦は太平洋上に着水いたしました。
皆さん今までのご協力に感謝いたします」
「海だ」
「海だー」
「本物だよ」
「地球だはははは地球だ地球だぞ」
「隊長、我々は地球にやっと帰ってきたんですね」
「ああこの暖かな日差し、本当に夢みたいだ」
「バルキリー隊だおーい」
「おーい」
「おーい」
ナレーション 「マクロスはようやく地球に戻ってきた。
しかし、ゼントラーディの脅威は未だマクロスと地球を覆っているのである」
次回予告 地球に生還を果たしたマクロス。
しかし、艦長グローバルにとってはさらに強敵が待ち構えていた。
統合政府と軍上層部である。
いかにすればゼントラーディに関する信じがたい事実を受け入れてもらえるのか?

次回、超時空要塞マクロス『グローバル・レポート』


*「青い風三人」はロリー・コンダ・ワレラの三人を指しています
ページレイアウト上「青い風三人」とここでは表記しています
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