超時空要塞マクロス
セリフ

ビッグ・エスケープ
ナレーション 「キャッツアイに搭乗し偵察に出た美沙と護衛についた輝、マックス、柿崎の4名は
敵艦に拉致され遠く離れたゼントラーディ基幹艦隊に連れ去られた。
そこで見た敵艦隊の規模、戦力そしてゼントラーディ人の実態は彼らの想像を絶するものであった」

未沙・柿崎

未沙
柿崎


柿崎

柿崎
未沙

未沙


未沙
柿崎
「逃げよう」
「えっ」
「こっから脱出するんだ」
「そんなこと言ったって」
「どうやって?」
「さっきの会見で俺と中尉が…キスさせられた時、巨人の奴ら物凄く驚いてたろ?
プロトカルチャーとか言ってさ」
「ああ、あんまり驚いてしばらく動けないくらいだったっすね」
「今度敵兵が食事の差し入れに来たら、その時を狙ってもう一度キスすれば」
「なーるほどそれを見て敵が驚いた隙に逃げ出そうって」
「冗談じゃないわ!私は嫌よ」
「中尉」
「何言い出すのかと思えばそんなこと…上手く行くわけないじゃない。
そんないい加減な作戦のためにあなたともう一度キスなんか出来ますか」
「何言ってんだよ他にいい手でもあるのかよ?こっから逃げ出すためじゃなきゃ誰があんたなんかと」
「まあ」
「まあまあ隊長も中尉も抑えて抑えて。早瀬中尉ここは一つ一条隊長に成り代わりましてこの私がうーー」
「アホか」
ゼントラーディ兵A
ブリタイ
ボドルザー
ブリタイ
エキセドル
ロリー
コンダ
ワレラ
ロリー
エキセドル
ボドルザー
ロリー
ボドルザー
青い風三人*
「ふああーあ」
「ボドルザー総司令これ以後の作戦いかがなさるおつもりで?」
「スパイを送り込んでみたい」
「スパイ?」
「お言葉ですが、プロトカルチャーとの接触は我々を滅ぼすことになるやもしれません」
「どうする?」
「俺はもう一度この目でマイクローンの民間人を見てみたい」
「俺もだ」
「よし」
「しかしマイクローンになってあの異常なマクロスに潜入するという任務に耐えられる者がいるでしょうか?」
「それが問題だ」
「その役目私どもにお任せください」
「お前達が?」
「はい」
未沙

未沙

柿崎

未沙

未沙
柿崎
未沙

マックス
柿崎
未沙

マックス
輝・未沙
マックス

未沙
柿崎
マックス

マックス
柿崎
マックス
「さっきの話、やっぱり試してみようかな」
「無理しなくてもいいですよ」
「このビデオには地球の歴史を変えるぐらいの価値があるのよ。
これを持ち帰るのが軍人としての私の任務。そのためならば…」
「いや、さすが早瀬中尉」
「任務、任務とお偉いことで」
「あなただって軍人でしょ?やるの?やらないの?」
「言い出したのは僕ですけどね」「早いな予定より」
「柿崎君あなたはドアの所へ」
「了解」
「いくわよいい?」
「そっちこそ」
「ああ」
「やったぁ」
「今よ」
「ええ」
「隊長」
「えっ」
「僕ですマックスです」
「マックス」
「無事だったのね」
「どうしたんだその格好?」
「隊長たちこそ何やってんですか」
「話はあとだ兎に角こっから脱出を」
「了解」「どうぞ」「おっと、柿崎君、君はこっち」
「なんだぁ?」
「邪魔しちゃ悪いだろ?」
ブリタイ
ボドルザー
エキセドル
「あの三人で大丈夫でしょうか?」
「一度でも敵艦内の様子を垣間見た者であれば、この役目適任であろう」
「もっともですな。奴らの行動は理解しかねることばかりで」
マックス

未沙
マックス
未沙

マックス
輝・未沙
輝・未沙
ゼントラーディ兵B
マックス

ゼントラーディ兵C
マックス
「しかし意外だなぁ隊長の恋人はてっきりあの子だと思ってたのに、年上趣味があったなんて」
「冗談じゃない!」
「そうよこれは逃げ出す作戦」
「大丈夫この事はマクロスに帰っても内緒にしておきますから」
「うんっ違う」
「違うそうじゃなく」
「大声出すと見つかりますよ。さっ行きます」
「はっ」
「ふぅ」
「メティマ!」
「あっ」
「見つかった」
「アドゥア」「うあああ」
「揺れますけど辛抱してください」
ゼントラーディ兵D
ブリタイ
ゼントラーディ兵D
ボドルザー
ブリタイ
ボドルザー
ブリタイ
ボドルザー
ブリタイ
「ブリタイ司令」
「どうした?」
「捕虜が脱走しました」
「何だと!」
「んっ」
「おおっ」「くぅぅマイクローンめ何をしでかすやら」
「まったくです」
「何が何でも奴らを捕まえろ」
「はっ」
マックス

未沙

マックス

未沙
ゼントラーディ兵E
「しまった」「駄目です全然動きません」
「分かった」「どうします?」
「こうなったら強行突破しかないわ」
「マックス」
「了解」
「うあ」
「きゃあ」
「うあああああああ」

未沙

未沙

未沙
「はぁはぁはぁはぁ」
「はぁはぁはぁはぁ」「マックス君たち無事かしら?」
「さあね」「うああ!」
「ああ!」
「こ、これは…」
「巨人が…」「巨人が小さくなっていく」
ボドルザー
ブリタイ
ボドルザー
ブリタイ
ボドルザー
ブリタイ
エキセドル
ボドルザー
ブリタイ
ボドルザー
「奴らはまだ捕まらんのか?」
「はっ申し訳ございません。なにぶん相手が小さすぎて」
「んん、ブリタイ」
「はっ」
「この失態の責任取らねばならんようだな。しばしの間第一線を退いてもらおう」
「はっ」
「それではスパイの潜入作戦は?」
「潜入作戦はラプラミスの隊にでも当たらせよう」
「直衛艦隊のラプラミズに」
「そうだこの作戦それくらいの重要性があるのだ」
未沙

未沙

未沙

未沙

未沙


未沙

未沙

未沙

未沙

未沙

未沙

未沙

未沙

輝・未沙
「あれが巨人たちの言っていたマイクローンなのね」
「ああ」
「大変なデータを手に入れたわ。一条少尉」
「はっ?」
「私思うんだけどこの巨人たちは元々は私たちと同じサイズだったんじゃないかしら?」
「ええ」
「そして監察軍という名の敵と戦うために自分達の身体を大きく強く改造していったのかも」
「そんなことあるわけが」
「いいえ有り得るわ。大体真空中でも耐えられて、
バトロイドと生身で戦えるような人間が自然に生まれるわけないもの」
「遺伝子改造でもしたのかな」
「恐らくね。こうして巨人からマイクローンにする技術があるのなら、反対に巨人を作れても不思議じゃないわ」
「それはそうかもね」
「そしてもしかしたら」
「もしかしたら?」
「巨人たちの言うプロトカルチャーって彼らがまだ私たちと同じサイズだった頃の文明を言うんじゃないかしら」
「うわぁ」
「ああ」
「この野郎!うわあああああ」
「ああー」
「うっうえい!えい!えい!えい!」「ああ中尉ー!中尉」
「一条少尉もう駄目あなただけでも逃げて」
「何言ってんだよ」
「データが無くなっちゃったら私、もう助かっても仕方がない」
「しっかりしろよ。データが無くっても俺たちが見たり聞いたりしたことがあるじゃないか」
「だったら尚の事あなただけでも」
「冗談じゃない女を見捨てて行けるかよ」「さあ」
「うわああ」「うあああああ」
ミンメイ

未沙

未沙

未沙

未沙

未沙
「さよなら輝、さよなら」
「どこ行くんだミンメイ!ミンメイ!」「はぁ」
「気がついたようね」
「早瀬中尉……俺たち…これは?」
「エンジンの冷却水か何かが溜まったようね」
「冷却水?」
「酷いもんねロクな整備もしてないみたい。もっともそのお陰で助かったんだけどね」
「溺れないで済んだってことは、中尉に借りを作っちゃいましたね」
「戦友を見捨てては行けないでしょ?」
「中尉」
「これでおあいこ貸し借りなしよ」

未沙

未沙


未沙

未沙

未沙

未沙


未沙

未沙

未沙


未沙

未沙


未沙

未沙

未沙


未沙

未沙


未沙

未沙

未沙

未沙
「だけどおかしいですね。あれだけの大艦隊を持つ巨人達が船の整備も満足にしてないんて」
「やりたくても出来ないんじゃないかしら?」
「出来ない?」
「そうよ。彼らは自分達の身体を巨大化させて確かに軍人としては最高の身体を手に入れたかもしれない。
だけど、その代わりに失ったものも多いんじゃないかしら」
「失ったもの?」
「ええ今の彼らに民間人だとか、男と女の関係が存在しないのがその証拠よ」
「あまりにも強い身体を持ったために、戦うことしか頭になくなったってことか」
「宇宙は戦いに満ち溢れ、戦いあるところにこそ命がある」
「あれだけの大艦隊同士の戦争きっと物凄いだろうな」
「いくつの星が滅んだか知れないわね」
「ああ」
「きっと私たちと同じサイズの人間たちなんかあっという間に滅ぼされて、
その時に色々な文化が失われていったんでしょうね」
「失われたかつての文明、それがプロトカルチャーか」
「巨人達が私たちやマクロスに興味を持ったのも、私たちがそのプロトカルチャーを持ってるからかもね」
「考えてみれば哀れな話だな。戦うことしか知らない人間なんてさ」
「ほんとねまるで私みたい」
「中尉が?」
「私の家ね100年も前から軍人の家系なの。
私も中学の頃からずっと軍隊しか見てないわ。任務のことで頭がいっぱい」
「士官学校首席だったそうですね?」
「そうしてそれを?」
「パイロット仲間じゃ有名ですよ首席の中尉は鬼より怖いってね」
「まあ、だからね私がちょっとでも男の人の話をしようものならクローディアにからかわれるわ。
へー士官学校首席の早瀬中尉がねーって。あなた好きな人がいるんでしょマクロスに?」
「えー」
「ミス・マクロスさん」
「な、何故ですか?」
「寝言で言ってたわよミンメイミンメイって」
「そんなぁ」
「恋人なんでしょ?」
「えっええ、まあ、そう思いたいんですけね。
ミンメイがミス・マクロスに選ばれて歌手なるって決まってからロクに会う暇もなくなっちゃって」
「そう歌手になるの」
「ええ、もうデビューした頃かな今頃マクロスみんなのアイドルですよ」
「それでもいいじゃない。好きな人がいるってことは、何が何でもマクロスに帰りたいって思えるもんね。
私なんか任務が恋人代わり」
「いい人現れますよ」
「え」
「早瀬中尉だってマクロスに帰ればきっと」
「よく言うわ」
「嘘じゃないです。今ぐらい女らしくしてれば」
「年上をからかうもんじゃないわよ」
「すいません」
「いいわそのためにマクロスに帰らなくっちゃ。ね」
「了解」
ロリー
ボドルザー
青い風三人
ボドルザー
青い風三人
ボドルザー
青い風三人
ボドルザー
青い風三人
「ロリー・ドセル一級装甲兵以下3名只今出頭いたしました」
「うむ、よくぞ自らマイクローンスパイに志願してくれた」
「光栄であります」
「敵艦に潜り込み確実な情報を送り込んでくれ」
「はっ」
「帰還の暁には装甲兵団を持たせてやるぞ」
「はあー」
「直ちに連絡艦ベカムリ220に乗り込み敵艦に向かえ」
「はっ」
未沙

柿崎

未沙

未沙

未沙

柿崎・マックス
未沙

柿崎
マックス
未沙
マックス
未沙

柿崎
未沙
「風?」
「こっちだ」
「あっちだ」
「やったぁー」
「ええ、それにしても凄い艦隊ね」
「ああ、こんなの相手に戦争しても勝ち目なんかあるわけないな」
「何とか戦争を止めないといけないわね」
「それにはどうやってここから地球に戻れるか考えないと」
「そうね」
「隠れて」
「やったぁー」
「ああ」
「マックス、柿崎」
「隊長」
「ご無事で」
「あなたたちも」
「あの船出航するようですね」
「そうみたいね。私たちの乗ってきた船から物資を運び込んでるってことは」
「地球へマクロスへ帰れるかも」
「そうとなれば早速潜り込みましょう」
「ええ」
ミリア
ラプラミズ
ミリア
ラプラミズ
メルトラン兵A
「敵艦にスパイを送り込むとは随分とまた消極的な作戦ですね」
「言うなミリア」
「しかしラプラミズ司令」
「これはボドルザー艦隊総司令閣下からの特命なのだ。今度の敵は監察軍より危険な敵かもしれん」
「各艦フォールド航法開始します」
柿崎
未沙

未沙

未沙
「この後デフォールドしたとしてどうやってこの船から抜け出すんですか?」
「そうねあの戦闘ポッドを奪うっていうのはどうかしら?」
「どうやって動かすつもり?」
「平気よ優秀なパイロットが三人も揃ってるんだから」
「ちぇ」
「マクロスに帰れなくてもいいのかなー」
「はいはい」
ラプラミズ
ミリア
ラプラミズ
ミリア
ラプラミズ
「さてと、スパイを敵艦に送り込む手段だが」
「その役目私めにお任せを」
「お前一人でか?」
「相手はたかがマイクローン私一人で十分です」
「流石はミリア頼もしいな」
未沙
「デフォールドするわよ急いで」
「分かってますよ。簡単に操縦できれば苦労なんか」
ゼントラーディ兵F
青い風三人
ゼントラーディ兵F
ロリー
ゼントラーディ兵F
メルトラン兵B
ミリア
ラプラミズ
ミリア
「いいかお前たち三人はこのカプセルに乗り込むんだ」
「はい」
「あとはラプラミズ直衛隊のミリアが敵艦まで届けてくれるそうだ」
「ミリアってあのエースのミリアか?」
「そうだ安心して任せるんだな」
「クアードロン発進準備完了しています」
「ご苦労」
「敵艦の注意は我々が引きつけるあとは頼んだぞ」
「了解」
ロリー
コンダ
ワレラ
「いよいよ潜入だな」
「これでまた民間人とやらにお目にかかれるぞ」
「ああ」
未沙

未沙

未沙

マックス
未沙

未沙
柿崎

未沙
マックス

マックス
柿崎
未沙
「とっくにデフォールドしてるのよ早くしなさい」
「やっぱり鬼より怖いや」
「何か言った?」
「ただの寝言ですよ。これだ」
「気付かれたわ」
「当然でしょ。マックス」
「了解」
「いいわその調子よ」
「この野郎」
「戦場のようね」
「ここが太陽系ならいいんですけどね」
「ああ」
「通信機の具合は?」
「どうもそれが…こ、これは」
「ミンメイの、ミンメイの歌だ」
「ミンメイさんの?」
「ってことは、隊長」
「マクロスの、マクロスがいるのね」
ミリア
フォッカー
青い風三人
ミリア
ラプラミズ
「これが監察軍より危険な敵とはな、手ごたえのない連中だ」
「うあっ何だ今のやつは」
「やったぁ」
「第一空士長ミリアよりラプラミズ司令へ作戦完了帰還します」
「よろしいよくやってくれた。こちらも戦線を離脱する合流ポイントへ向かえ」
マックス
未沙

未沙

「中尉、軍用周波数キャッチしました」
「これで本当に助かるのね」
「さあ味方にやられる前に連絡を」
「ええ、応答願いますこちらマクロスブリッジオペレーター早瀬美沙以下四名、
敵戦闘ポッドを奪取し漂流中、救援願います」
次回予告 もはや地球はマクロスの目前にあった。
そして輝たちの持ち帰った情報の重要性を認識したグローバル艦長は、敵包囲網の突破を決意した。
だがその時、すでにマクロス艦内にはゼントラーディのスパイが潜入していた

次回、超時空要塞マクロス『ブルー・ウインド』


*「青い風三人」はロリー・コンダ・ワレラの三人を指しています
ページレイアウト上「青い風三人」とここでは表記しています
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