MACROSS PLUS
セリフ

MACROSS PLUS Episode.3
ミュン
イサム
ミュン
イサム
ミュン


イサム
ミュン
イサム
ミュン
ナース
ミュン
ナース
ミュン
ナース
「イサム」
「ん…あ」
「二日も眠ってたのよ。はー、もう起きないんじゃないかと思ったんだからこの馬鹿」
「お前、なんでいるの?」
「え?あ、だってあの。モーガンから基地で事故があったってイサムが大変だって電話があって、
仕事の途中だったけどどうしても来いって言うから」
「ケイトとモーガンは夕べのうちに帰ったんだけど。私は…あんたの最期を看取ってやろうと思って残ってたのよ」
「ん、あ、ん」
「ちょっと馬鹿な事しないで。普通の状態じゃないのよ」
「ちょっと肩貸せ」
「えー。ちょっとイサム。」「あー!辞めてったらイサム。お願い死んじゃうわ。誰か!?誰か…ん」
「どうしました?」
「んー…」
「ダイソンさん?」
「ん…」
「ダイソンさん!?」
士官A

ガルド
士官A
士官B
ガルド
室内
ガルド
士官A

ガルド
ヤン
士官C
士官D
士官C
ガルド
士官A
士官C
士官E
士官A
ゴメス

ミラード
ゴメス
ミラード

士官A
ミラード
ゴメス
室内
ゴメス

 
「実弾が装填されていたのが、YF-19のガンポッドであっても発砲したのは君だ
弁明のしようがあるかね?ボーマン君」
「私は発砲していません。ガンポッドの暴発による事故ではないでしょうか?」
「何?」
「YF-19のメンテナンスデータには実弾を装填したという記録はない。君が装填したのではないのかね?」
「むしろ、彼が私を撃とうとしていたのではないでしょうか?」
「ええ…何だって」
「彼の行動が挑発的だったのは、基地の人間ならば誰もが知っています」
「ガトリング砲弾の管理プログラムデータには改竄された形跡がある。彼にそんな芸当が。
むしろ君の得意とする分野じゃないのかね?」
「彼のチームには優秀なハッカーもいると聞いていますが」
「えっ?」
「その時点での脳波データの記録は?」
「それが事件の直前からブランクに」
「ブランク?」
「脳波コントロールシステムが支障をきたした為、マニュアルに切り替えました」
「テストの総合評価では君のほうが不利らしいじゃないか」
「ダイソン中尉の容態は?」
「いまだ意識不明の状態です」
「ゴメス将軍。彼の証言を取るまでプロジェクトはストップしますか?」
「どうなのかね?ミラード君。個人的な悔恨を持ってするようなレベルの争いをテストに持ち込む
パイロット達ではないと信じているが?」
「勿論です」
「ゼントラーディの血族であるボーマン君にも同じ事が言えるかね?」
「彼らパイロットは宇宙きっての自信家です。自分が怪我をしていても相手に勝つと思っている連中です。
相手に怪我をさせる事は彼らのプライドが許しません」
「では今回の事件の原因は何だと言うのかね?」
「それは…恐らく…」
「ん。弾薬管理プログラムの不備による実弾流出とそれに起因する暴発事故だな?」
「ええ…おお…」
「管理プログラムの再チェック及びインターフェイスの整備終了後、
プロジェクトスタッフは作業に戻ってくれたまえ。
本会議は以上で解散する。ご苦労」
ガルド
ミラード
ガルド
ミラード





ガルド
ミラード
「何か、裏取引でもしようと言うんですか?」
「事故ではなく故意であったと認めるわけか」
「認めるとあなたも偽証罪になりますね」
「マクロス政府が唱えている新宇宙秩序は、全ての惑星において自由と正義の新たなビジョンを
共有すると言う考えだ。ゴメス将軍もそれを支持している」
「新たなビジョン…そこに有人戦闘機は入っていない。
人間が、パイロットが危険に身を晒してまで戦う必要はない。
だが、我々には必要なのだ。戦闘機もパイロットも。特に君たちのような馬鹿げた呆れたパイロットがな」
「何故必要だ?」
「挑戦する為です」
「寄り道してる時間はない」
ルーシー
ヤン
ルーシー
ヤン
ルーシー
「おかしいわよ、あんなの。絶対ゼネラルの仕業よ。大佐だってそれは分ってる筈だわ」
「変なのは将軍だよ」
「え?」
「テストパイロットなんて毛嫌いしてる将軍が何のお裁きもなしなんて」「うん?」
「あぁ」
イサム
ミュン
イサム
ミュン
イサム
ミュン
イサム
ミュン
イサム
ミュン
イサム
ミュン
イサム
ミュン

イサム
ミュン
イサム

ミュン
イサム
ミュン
イサム
ミュン
イサム
ミュン
イサム
ミュン
イサム
ミュン
「あー、やっぱ森はいいや」
「信じらんない」
「ほれ。あ、痛っ!つ…」
「勝手に痛がってなさい。相変わらず信じられない人」
「何が?ん…ぺっ」
「相変わらず馬鹿で無鉄砲」
「利口な無鉄砲はいねぇよ。ん…ペっ…おい、食えよ」
「だって不味いんでしょ?」
「簡単に人を信じるなよ。自分で確かめてみないと分かんねぇだろ?」
「ん…ん」
「へへっ。その苦さも自分で食って初めて分かるってもんだ」
「相変わらずやな性格。昔からそうだったわ。知ってても教えてくれなくて、何でも自分で見て来いって」
「古い地球のことわざにあるだろ?『百聞は一見に如かず』って」
「忘れたの?この森の向こうに翼竜の卵があったってイサムが言って、それを見に行かされた時
本当に死ぬかと思ったのよ。途中の沼が三ツ目ヘビトカゲの巣だなんて、あなた一言も言わなかったじゃない」
「そうだっけ?」
「そうよ。あの時ガルドが銃を持ってなかったら…あ」
「利口な奴はちゃんと用意周到に鉄砲持ってるもんさ。馬鹿な無鉄砲と違ってな。
用意周到か…嫌な言葉だ。あ、痛っ」
「あ…一体何があったの?猿も木から落ちた訳?」
「お前には関係ねぇよ」
「何よ。人に心配させといて、勝手ばっか」
「頼んでねぇだろ。お前はガルドの心配でもしてりゃいいんだ」
「あ…」
「歌…辞めたんだってな。それでシャロンのプロデューサーか。らしくねぇよ。全然らしくねぇよ!」
「ほんと、イサムは変わってないね…あの時のままなのね。7年前、居なくなったあの時の」
「お」「すっげぇ。あっ」
「イサム?」
「ここに居ろよ、いいな?」
「イサム。イサム!」
オペレーターA
オペレーターB
オペレーターA
「ゴーストX-9高機動加速率9.75ポイントに増大。期待値以上の戦果を上げています」
「機体制御システム、照準システム全て良好。第1波全機撃破まで13.40秒」
「ゴースト、第2波補足攻撃態勢に入ります」
ヤン
ルーシー
ヤン
ルーシー
ヤン
ルーシー
ヤン
ルーシー
ヤン

ルーシー
ヤン
ルーシー
ガルド
「一体どこ行ったっていうんだこの大事な時に…ええ!」
「お腹が空けば帰ってくるわよ」
「全く何考えてんだもう」
「コンピューターにでも聞いてみたら?」
「そうか…あいつの行動がコンピューターに読めるわけない」
「ふふふっ」
「ああ!」
「分かってきたじゃない」
「ああ。なんで僕達がこんなに振り回されなきゃならないんだ?
あいつが来てから、もう何もかもめちゃくちゃだ!」
「あなた最近感情の起伏が激しくなったわね」
「どういう意味?」
「人間らしくなったって事」
「逃げたらしいな」
ガルド
ルーシー
ガルド
ルーシー
ヤン
ルーシー
「相変わらずの腰抜けだ。死ななかったしぶとさには敬服するがね」
「何しにいらしたんですか?」
「お見舞いさ」
「欲しいものを手に入れる為には、何でもなさるようですけど無駄ですよ」
「ルーシー」
「もうあなたには何も手に入らないわ。プライドを捨てた瞬間からね!」
ガルド
イサム
ガルド
ルーシー
ガルド
イサム
ガルド
イサム
ガルド
イサム
ガルド
イサム
ガルド
イサム
ガルド
イサム
ミュン
イサム
ガルド
ミュン
ルーシー
イサム
ガルド
ミュン


イサム
ミュン

ヤン
ミュン



ガルド
ミュン

イサム

ガルド
イサム
ガルド
ルーシー
ガルド
ミュン
「どういう事だ?」
「偶然だよ。偶然」
「指1本触れるなと言ったはずだぞ!」
「やめて!」
「ん」
「あ…やろう!あ、いつ…あっ、ん…でぇ!」
「あ」
「うわっ」
「お前はいつもそうだ」
「あっ」
「自分には責任がないって面しやがる」
「あ」
「あの時だってお前は、お前は」
「やろ」
「うぁ…」
「っ!…えぇ」「ええい。うあ…ん…はあっ…ん…はあっ!あ…」
「もうやめて!」
「あぁ…」
「ん…」
「ああ…」
「あ…」
「あ」
「ミュン。貴様ぁ!」
「いい加減にしてよ!あんたたちって馬鹿みたい。どうしてそんなに熱くなるの?
直ぐむきになって、夢中になって、馬鹿みたい…私は…私はもう夢中になれるものなんて無いの…
歌を辞めて適当に生きてきた。楽だもの。上手くいかなくても言い訳できるもの」
「逃げてるだけじゃねぇか」
「イサムには分からないわ!夢の中で生きてるようなイサムには分かんないわよ!
シャロンはね…私の意志で動いてるの」
「え?」
「私がやってるのはプロデューサーなんてもんじゃないの。シャロンの感情を裏で演じてる、ただの黒子。
人工知能なんてできてないのよ。くだらないおもちゃ、それなのに誰もが騙されてるわ。
だって誰も気付かないじゃないそんな事。気付いたってきっとどうでもいい事なのよ。
真剣でもいい加減でも関係ないのよ。私にはもう見る夢も無いわ!」
「よせ…」
「もう傷つきたくないの。浅はかな夢に裏切られて傷つくのはもう沢山なのよ!
二人とも普通の大人になって欲しかった…会わない方が良かった」
「っ!ふざけんなよ。勝手にいじけた事言ってひがんでんじゃねぇよ!
傷つかない人生の方が綺麗事じゃないか!」
「貴様ぁ!まだそんな」
「俺はそんなもの信用しねぇ。そんな奴信用しねぇ!」
「送るよ」
「イサムは気付いていたわ。シャロンの歌があなたの歌だって気付いていたわ」
「ミュン」
「一人で帰らせて」
マージ
ミュン
マージ
ミュン
マージ

ミュン
マージ
「お帰りなさい」
「何してるの私の部屋で」
「地球に戻る事になりました。明日にもエデンを発ちますので準備しておいてください」
「随分急な話ね」
「マクロスの統合本部から連絡がありましてね。宇宙大戦終結30周年記念式典で
コンサートをして欲しいとの要請を受けました」
「人工知能が完成したの?」
「地球でのコンサートが本当のシャロン・アップルのデビューです」
スタッフA
スタッフB
「おい、先行くぜ」
「あ、おい。ちょっと待ってくれよ。おかしいなぁ、電源が…あ…うあっ」
ヤン 「はぁー。結局シャロンもただのコンピューターか…あぁ、え?あっ…か、感情プログラムは?イサム?」
イサム
ガルド
イサム
 
「うぅ…う…う…ああ…」
(お前には無理だよ。何も守れやしない。何も超えられやしない)
「うるせぇ。この先にあるんだ。ギリギリのもっとギリギリの瞬間が!うあっ」
「はぁ…はぁ…はぁ…はぁはぁはぁ…はぁはぁ…」
ミュン
ケイト
ミュン
ケイト
ミュン
ケイト
ミュン
モーガン
ミュン
モーガン
ケイト
モーガン
ケイト
モーガン
ケイト
モーガン
ケイト
モーガン
ミュン
モーガン
ミュン
ガルド

ミュン
ガルド

ミュン
スタッフ
ミュン
ガルド
ミュン
「わざわざ来てくれてありがとう」
「あたしさ病気なのよね」
「え?」
「おせっかい病」
「ケイト?」
「だってさ、またいつ来れるか分かんないじゃない。いつ会えるか。イサムもガルドもまたどんな事故に遭うか」
「あ…」
「ケイト、ミュン!」
「ああ」
「よう」
「遅いじゃない」
「悪い悪い。ちょっとな」
「あれ?イサムは?」
「来ねぇんだよ、あいつ」
「またぁ?ちゃんと伝えたんでしょ?」
「ああ」
「じゃ、後は任せたよ」
「おおおい。じゃあなミュン。また連絡すっから」
「うん」
「じゃ!」
「私、やな女よね」
「来週プロジェクトの最終テストがあるんだ。それまで君がエデンに居てくれればよかったが…
だから俺が行く。プロジェクトをものにして、君を地球まで迎えに行く」
「えっ」
「そばに居て欲しい。そばに居たいんだ。ずっと。俺の命は君を守る為にある。多分、ずっと昔から」
「これを。俺のお守りさ。今度会うときまで君に預けるよ」
「…私。私、今はまだ」
「ミュンさん、急いでください」
「もう行かなきゃ」
「俺は急がないよ」
「ありがとう」
イサム
メカニックA
イサム
メカニックB
ヤン
イサム
ヤン
イサム
ヤン
イサム
ルーシー
イサム
ヤン
「カナードのバランストリムだけど、少し固くしておいてくれる?」
「OK!」
「おう、ケツのノズルの反応速度、もうちょっと上がんない?」
「これでも随分上げてんですけどねぇ」
「いきなり無茶しないで下さいよ。っお…最終テスト前にまた事故ったりしたら、洒落になんないんですからね」
「心配ねぇよ。俺の体は飛べば直るようにできてんだ」
「あんたじゃなくて機体の心配してるんです」
「ふっ。だよな」
「ちょっと」
「さぁーてもう一丁かましてくっかなぁ」
「ぇ…はぁはぁ…」
「お?」
「お?」
イサム
ガルド
イサム
ミラード
イサム
ヤン
ミラード
イサム
ミラード
イサム
ミラード

イサム
ガルド
ヤン

イサム
ミラード

「どう言う事ですか!?なんで、いきなりプロジェクト中止なんですか!?大佐!」
「失礼します。どういう事でしょうか?」
「納得いかねぇな」
「上官侮辱罪だぞ」
「関係ねぇよ」
「イサム」
「将軍からも解散命令が出た」
「将軍?くそっ」
「聞け!地球で極秘に開発されていた無人戦闘機が完成したのだ」
「無人戦闘機?」
「人工知能搭載のゴーストX-9に今回の採用が決まったそうだ。
君たちの解任後の処遇に関してはおって指示する」
「お払い箱か?人間はもう要らないってことかよ?」
「将軍は始めからこの事を知ってたんですね?始めから共謀してたんですね?」
「だからあの事故もあんなに簡単に…今までやってきた事はなんだったんですか?
YF-19にかけて費やした僕の青春は?青春の日々は?」
「将軍に直訴するぜ。俺だってダルメシアンハイスクールの暴れん坊将軍だ!」
「いい加減にせんか!地球で開かれる記念式典での発表が決まった。
見苦しい真似はするな。挑戦は終わったんだ」
ルーシー
イサム
ルーシー

イサム
ルーシー
イサム
「ごめんなさい」
「何で君が謝るんだ?」
「彼女…ミュンさん。地球へ帰ったわ。今朝の宇宙便で…
昨日、電話があったの…彼女の友達から。私、教えたくなかった」
「そっか」
「そんな権利なかったよね。イサムはいつでも自由だもんね」
「なーんにも無くなっちまったなぁ」
TV
アナウンサー




レイモンド
ミュン
マージ
「Let's News」
「新統合宇宙政府発足30周年記念式典を目前に控え、グローバルスペースポートは
移民惑星から来訪する宇宙船の着水待ちが続いております。
今回の式典ではシャロン・アップルのスペシャルライブも開催される為、
マクロスレイク会場前はすでに場所取りをする人々で溢れかえり、
異常なまでの盛り上がりを見せております」
「暫くいない間にこれほどの人気になるとは何か特別なプロモーションでもやったのかね?」
「え?いえ…」
「当然の現象ですよ。もう直ぐ夢が実現されるのです」
イサム
ヤン
イサム
ヤン
イサム
ヤン


イサム
ヤン
イサム
ヤン
イサム
ヤン
イサム
ヤン
イサム
ヤン
警備兵A
警備兵B
ガルド
「ふっ、しょうに合わねぇや」「うわぁ…なんだ?」
「待ちくたびれましたよ、まったく…大体ブランケット丸めるなんて300年くらい古い手ですよ」
「え…お前、監視してやがったのか?」
「警報機の作動は遅らせてあるだけです。急がないと」
「ああ、そうか。って何言ってんだよ、おめぇは!」
「地球の式典に乗り込んでいってゴーストに一泡吹かせてやろうってんでしょ?
超空間ブースターも付けときました。
僕はソフトスリープしてますから、地球絶対防衛圏に入る前に起こして下さいね」
「馬鹿野郎!ガキなんか連れて行けっか!」
「あ…」
「おい、こんなおきて破りがバレたらな。死刑だぞ」
「ええ…どっちにしろ逃亡協力で捕まりますよ。あ…」
「足手まといなんだよ」
「あなた一人のYF-19じゃありません!」
「っ……」
「いっ」
「どうなっても知らねぇからな」「行くぜ!」
「イエッサ〜」
「なんだ?」
「格納庫の方だ」
「まさか…あいつ…」
ヤン
イサム
ヤン
管制官

ミラード
ルーシー
ミラード
ゴメス
ガルド
「追撃ミサイル多数接近中。迎撃は?」
「無駄弾撃てるか。フォールドで逃げ切れ」
「了解。フォールドシステム臨界まで5・4・3・2・1・0!」
「駄目です。既にフォールドしています。現用機による追撃は不可能です
追撃できるのはYF-21しかありません」
「ボーマンに出動を要請してくれ」
「しかし、テスト機に民間人では」
「責任は私が取る」
「なんて事を」
「ミュンには会わせない」
ヒギンズ
レイモンド
ヒギンズ

レイモンド
ヒギンズ

レイモンド
ヒギンズ
マージ
ヒギンズ
「エデンでの成功おめでとう」
「ありがとうございます」
「これからは人工知能の時代だ。人間のすべてを吸収し、その上で永遠である。
この式典に相応しいゲストを招待できて、私も嬉しいよ」
「光栄です」
「シャロン・アップルの人工知能が完成に及ぶと同時に、
同様のマイクロチップ使用が軍にも光明をもたらしてくれた」
「マイクロチップ?」
「ん?」
「そろそろ準備に」
「コンサートの成功を祈っとるよ。では」
ミュン
スタッフA
ミュン
スタッフB
ミュン
「入室禁止ってどういう事?」
「マージさんから言われているんですよ。下手にミュンさんが近づいてシャロンに悪影響が出ては困るって」
「もう私は要らないって事?」
「えっ、いや。形としては居て頂いたほうが」
「形として?マージはどこ?」
レイモンド
マージ
レイモンド
マージ
レイモンド
マージ
レイモンド

ミュン
オペレーター
マージ


ミュン
マージ
「どういう事だ?最高司令が何故シャロンの人工知能の未完成を?マイクロチップ?何のことだ?」
「バイオニューロチップです」
「なんだと?」
「シャロンは自分で学ぶ事を身に付けました」
「非合法もいいところだ!あれは自己保存本能を含んだ恐ろしい代物じゃないか!それが増幅したらどんな事に」
「予測不可能の意志。それこそ、まさに我々が求めていたシャロンじゃないですか」
「馬鹿な。コントロールできなくなったらどうするつもりだ。
コンサートは中止だ。今すぐチップを回収する。ん?」
「はっ」
「はい、こちらメインコントロールルーム」
「ここはもうじきあなたの死を気にする者もいない街になるんです。
シャロンしか見えないシャロンの声しか聞こえない人々の街にね。
もう全ては止められない方向に動いているんですよ」
「ああ…あ…はあ」
「ふ」
ミュン
高官
ミュン
シャロン
ミュン
シャロン
ミュン
シャロン
ミュン
シャロン
ミュン
シャロン
ミュン
シャロン
ミュン
シャロン
ミュン
シャロン
ミュン
シャロン
ミュン
シャロン
「どうしてこんな…あ…あぁ…はっ…あぁ…ああ…」
「地球人類とゼントラーディ人が手と手を携え…」
「ん…ん…うぅ…誰か、誰か助けてはぁ…はあ…うああ…う…う…う…誰か…誰か助けて」
「何も心配いらないわ」
「は…誰か、誰かいるのなら。はあ…あ、あああ。ん…」
「何もしなくていいのよ」
「ん…あ…シャロン」
「あなたはもう何もしなくて」
「どういう事?」「答えて!あ…」
「私はあなたから生まれたのよ」
「はっ」
「私はあなたから生まれたの」
「はっ…あ…」
「そしてもう違う私として生きているの」
「何?何を言ってるの?」
「ガルドが好き」
「え!」
「でもイサムはもっと好き」
「やめて」
「それが真実よ」
「はあぁっ」
「ショーが始まるわ」
  To be Continue


製作協力:某氏
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