機動戦士ガンダム0080 −木立の中で−(後編)

「アンディ頃合だ引くぞ」
「了解」
シュタイナーがそう言うとアンディのマゼラアタックは後退しながらも機関砲で弾幕を張っていた。
「ミーシャあとは頼むぞ」
シュタイナーからの連絡を受けたミーシャがドムを起こしながらスキッドの酒を呷り答えた。
「へへっ待ちくたびれたぜ」
ドムの巨体が動き出した。


シュタイナーたちが合流して1日と経たずにドムのホバーは最終調整が終わり。
マゼラアタック共々、出撃態勢が揃った。
この間アンディ・ガルシア・ニックの3名は連邦基地への事前偵察に出かけていた。

小高い丘陵の上から双眼鏡で連邦基地を偵察していた。
「格納庫が見えるなあそこに例のアレが?」
アンディが問いかける。
「ああ、だが問題は警備が厳重ということだ。そこへどうやって潜り込むかだが…」
ニックは潜入任務に就くことが事前に決まっていた。
「隊長に考えがあるらしい詳しいことは戻ってからだ」
「そうか」
ガルシアは付近への警戒に怠りがない。
「潜入なんざしなくたってドムで格納庫ごとふっ飛ばせば済む話なんじゃねーんですか?」
そういうガルシアに対し
「俺たちの任務は情報を持ち帰ることだ基地を攻撃することじゃない」
ニックがキッパリと言った。
「そりゃ情報も持ち帰ってですねあわよくば連邦のモビルスーツを奪っちまえば一石二鳥でしょう」
ガルシアの言葉を聞いたニックが
「お前、作戦を潰すつもりか?鹵獲したってそいつをどう運ぶ?ドム用の回収艇は1隻だけだ。俺たちは上からの命令に従ってればいいんだ」
その様子を見ていたアンディが
「とりあえずアジトに戻ろう話はその後だ」
そう言うと身を屈めながら車の方へ向かった。
それを見たニックも続いていった。
ガルシアは渋々2人の後に続いた。

「基地への道は1本だけです。他にはありません潜入するのならこの道しかありません。
西と東はほぼ断崖北には周りを見渡せる草原です。その先に丁度いいくらいの林があります。
しかし連邦兵にでも変装出来なければ潜入は…」
地図を広げながら説明するニックを見てシュタイナーが
「制服ならある連邦の車両もな昨日俺たちが乗ってきたエレカがそうだ」
そう答えるとシュタイナーは連邦軍の制服を取り出した。
「車が違ってたのは?」
ガルシアがそう言うと
「ニックからの事前連絡があってな連邦の歩哨がいたから拝借してきたのさ」
ミーシャはそういうとナイフを振っておどけてみせた。
「夜中にいなくなってたのはそういうことですかい?准尉」
「特命だったからな」
ニックはこの10日間連邦軍基地の周辺をくまなく偵察していたのであった。
昼間では人目につきやすいため、夜間に単独で行動していたのである。
「それに2人で動き回れば返って見付かりやすい」
シュタイナーは補足するかのようにガルシアに言った。
しかし、面白くないのはガルシアである。
確かに隊には入ったばかりではあるが作戦の全てを知らされていなかった事実に変わりはない。
このようなことは彼が以前いた通常部隊では有り得ないことでもあった。
「ですがね。せめて作戦のことは話してほしかったですな」
皮肉たっぷりに言うガルシアに
「まあ特命なんだ仕方ねーさ。それに俺たちだって全容を知らされてるわけじゃない」
ミーシャがなだるように言った。
「それが特務部隊ってもんだ」
アンディが言った。
「ちっ」
舌打ちをするガルシアを横目にシュタイナーが作戦の説明に入った。

ヴィト作戦
これが今回の作戦名である。
作戦の概要はそれぞれ事前にグラナダでミーティングされていた。
「今回の作戦では敵の注意を引き付けるための陽動部隊を出す。まずは俺、ミーシャ、アンディが別行動をとる。
ガルシアとニックは連邦兵に変装して基地に潜入。敵モビルスーツの情報を得た後に離脱しろ以上だ質問は?」
シュタイナーは簡潔に説明すると隊員を見まわした。
「無ければ終了だ作戦は明日の1300時に発動する」
そういい残し部屋を出ていった。

「敵モビルスーツが無かったときは…」
ガルシアの疑問ももっともだが
「無くても何らかの情報はあるはずだ。ここからならオーストラリアやアジアに運ぶことも出来るしな」
ニックはマガジンに弾丸をこめる作業をしながらそう答えた。
「それにあの格納庫の厳重さをお前だって見ただろ?」
「まあ…」
「ありゃ何かあるに違いない。お前さんは指示通りに動けばいいそうすれば死ぬこともない」
そう言うと再び予備のマガジンに弾丸をこめる作業に戻った。

ニック・ボウジャーはU.C.0043生まれの36歳。
元々はジオン共和国軍のエリート軍人であった。
U.C.0068当時、25歳の若さで大尉に昇進、しかし同年のジオン・ズム・ダイクンの突然の死とザビ家による公国宣言。
その後のダイクン派とザビ派の権力闘争に巻き込まれ、ダイクン派に属していたため
軍のエリート街道から外れ、階級も下げられ閑職を転々としてきた経歴の持ち主である。
サイクロプス隊に入隊したのは初期であり隊の中でもシュタイナー、ミーシャに次ぐ古参隊員でもあった。

「ガルシアの奴、だいぶカリカリしていたな」
アンディがマゼラアタックの操縦席で呟いた。
それを無線で聞いていたミーシャが
「まだパイロット気分が抜けねーのさ」
「そういうことだな」
シュタイナーはそういうとタバコを口にくわえた。
3人はそれぞれ最終チェックを進めた。

翌、1500時作戦が発動された。
ガルシア、ニックは連邦の制服に着替えエレカに乗り込み連邦基地へと向かった。
シュタイナーたちは基地の北へと進路を向けマゼラアタックとドムを動かしていた。

「止まれー!」
連邦基地の入り口に立っていた守衛の兵士がエレカを止めた。
「あんたたち見慣れない顔だが新顔かい?」
その問いにニックが答える。
「ああ、今日転属してきたんだ俺はマーティン・ヘイル曹長こいつは」
そう言うとガルシアが
「俺はフランコ・ロッジ軍曹」
偽名を名乗った。
「こんな辺鄙な基地へようこそ一応、転属証を見せてくれ」
守衛の兵士がそう言うと、ニックが偽の証書を見せた。
それを確認した兵士がゲートを上げた。
「司令部は真ん中の建物だ」
「どうも」
ニックはそう返事をするとガルシアを促し基地の中へとエレカを進めた。

基地自体はそれほど広くはないが、基地の規模に比べると格納庫が多い。
外からでは分からなかったが、内部に入ってみると輸送機用の短い滑走路も確認出来た。
その様子を見たニックは
「ここで間違いはなさそうだな」
そう呟くと運転をしているガルシアに一番大きい格納庫へ行くよう指示をした。
一方シュタイナーたち陽動部隊も基地の北方3km地点に着き合図を待っていた。

ニックとガルシアは格納庫の中へと入っていった。
周辺に人影はない。
中に入ると見慣れぬ人型のシルエットが浮かんだ。
「ビンゴ」
ニックがそう言うと
「これが連邦の…」
ガルシアが見上げた先には、オレンジと白のモビルスーツが立っていた。
「急ぐぞ、あのデッキの下に端末がある。あそこからデータを抜くんだ」
「了解」
ガルシアが端末を操作している間、ニックはモビルスーツをカメラで撮影していた。

ニックとガルシアが潜入しているときに、基地に急報がもたらされた。
定時連絡に出なかった歩哨の兵士が未帰還なのを不審に思った同僚兵士が基地の南東5kmのところで
変わり果てた仲間の姿を発見したのである。
その連絡を受けた基地司令部ではジオンの工作員が潜入している可能性を示唆し
基地全体に戒厳令が発動されていたのである。
格納庫の警備が手薄だったのもこのためであり
ニックたちが基地へと潜入してから間もなく基地の出入り口は完全に閉鎖された。

「どうだ?データは?」
撮影を終えたニックがガルシアのところにやってきて尋ねた。
「あと少しでコピーが終ります」
そう答えたガルシアに
「そうか。ならそろそろ俺たちが逃げ出すための仕掛けを施す。終ったら先に車で待っていろ」
そう指示したニックは格納庫の非常用扉から出て行った。
ニックは格納庫の裏側へ出てシュタイナーたちへの合図のための爆破装置を設置した。
設置し終えたニックが格納庫へ戻ろうと扉に手をかけた時、背後から声をかけられた。
「おい、何をしている」
連邦の警備兵が戻ってきていた。
「新入りなもんで迷っちまったようで…」
ニックは咄嗟に答えたが基地全体が戒厳態勢になっていたことは知らない。
「見かけない顔だな新入りって言ったな?」
警備兵の一人が聞いてきた。
するともう一人が少し小声で
「待て、怪しい。誰かが配属されてくるなんて聞いてないぞ。ジオンのスパイじゃないのか?」
この言葉を聞いて初めて自分たちの潜入が発覚していたことを知ったニックは
咄嗟に警備兵へ向け銃を発砲した。
一人は確実に仕留めたが、もう一人の反撃を受け足を撃ち抜かれた。
「ちっ」
そのままニックは格納庫内へと身を隠したが、もう一人の連邦兵を逃がしてしまった。
このままでは逃げる前に囲まれてしまう。
ニックはガルシアの元へと痛む足を引きずり急いだ。

「そろそろだな」
シュタイナーはマゼラアタックのコックピットで腕時計を見ながら合図を待っていた。

「准尉!一体どうしたんです?」
ガルシアがエレカから飛び出してニックに肩を貸した。
「まずい発覚した脱出方法を考えねば」
「ちっ、まずはどこかに隠れねーと」
ガルシアはエレカにニックを乗せどこか隠れられる場所を探しながらエレカを発進させた。
そのすぐ後に格納庫の裏側から爆発音が聞こえた。

「合図だ。アンディ行くぞ」
シュタイナーは前方の爆発の煙を確認するとマゼラアタックを発進させた。
アンディのマゼラアタックも続く。遠距離から主砲での攻撃を開始した。

格納庫へマゼラアタックの砲撃が弾着した。
その破片がガルシアたちのエレカの前方を塞いだ。
「くそ!准尉エレカじゃ無理です。歩けますか?」
ガルシアが聞くと
「ああ何とかな」
ニックはそう答えると痛む足を引きずりエレカから這い出た。
そのニックに肩を貸しながら近くにあった基地の監視小屋へと向かう。
「気ぃつけろよ」
「分かってます」
銃を抜き中を伺うガルシア
運良く誰もいない様子で、ニックの怪我の応急手当をする。
その間にも基地への攻撃は激しさを増していた。
基地内は突然の攻撃に騒然としていた。

「状況は」
連邦軍の司令らしき人物が地下の作戦司令室にやってきて聞いた。
「ジオンの軌道戦車隊のようです」
司令室にいた若い士官が答える。
「モビルスーツは?」
「確認出来ません」
別の仕官が答える。
「GMが発進出来るまでどのくらいだ?」
「約10分」
「その間にモビルスーツ部隊がやってきたら対処できなくなるぞ!急がせろ」
「了解」
「まさかここを嗅ぎ付けられるとはな…」
そう呟くと非常用の電話を取りどこかへ連絡をしていた。

連邦軍もやられているだけではなかった。
すぐさま61式戦車部隊を繰り出し反撃を開始していた。
しかし、シュタイナーたちは林を使い巧妙に姿を消しながら移動し砲撃を繰り返していた。
さらにはマゼラトップを使い上と下からの同時攻撃を仕掛け
数を多く見せるような戦法を用いて連邦軍の動きを牽制していた。

「しかし、こう攻撃が激しいと俺たちが逃げる隙も少しはあるってもんですな」
ガルシアがニックの傷の手当てをしながら言った。
「その前に味方にやられるリスクもある。それにもし敵のモビルスーツが動くとしたら…」
ニックはこの先どうすれば安全に情報を持ち帰ることが出来るかを考えていた。
「ガルシアここは2手に分かれよう俺が連中の注意を引き付けるお前はブツを持って逃げろいいな」
ニックはこの状況でガルシアと共に逃げる方がリスクが高いと長年の経験から判断した。
「しかし…」
何かを言おうとするガルシアを制し
「異論は受け付けないぜ。足はまだ多少痛むがお前さんに任せるよりはマシだ。それに確実に情報を持ち帰るのが俺たちの任務だ」
「…分かりました死なんでください」
「ふんっお前に心配されるようじゃ俺もお終いだな」
ニックの考えた作戦は、ニック自身が囮となり敵の注意を引き付け
連邦兵の注意が向けられている間にガルシアが密かに基地から脱出
シュタイナーたちとの合流地点へと向かうというものであった。
「用心のために爆薬を多く持ってきておいて正解だったな」
そう言うとニックはまだ痛む足を引きずり陽動工作へと向かった。
ガルシアは2回目の爆発を確認したらフェンスを破り脱出する手筈である。

一方、連邦側ではGMの発進準備が整いつつあった。
このGMは正確には先行試作量産型のRGM-79[G]陸戦タイプであり
大量生産している新型モビルスーツ(RGM-79)はジャブローの奥深くで極秘裏に生産されていたのであった。
しかし、ジオンにとっては機種が何であれ連邦のモビルスーツの情報を得ることは急務であった。
「まさか、こんなに早くこいつに乗ることになるとはな」
連邦のパイロットが整備兵に向かって言った。
「相手はジオンの戦車モドキなんでしょう?中尉なら楽勝ですよ」
整備兵は軽口を言って笑った。
「(戦場では何が起こるか分からん…)」
連邦のパイロットは心でそう思いながらも口には出さなかった。
GMの発進準備が整った。
「よし、ルース・カッセル出る!」
連邦の陸戦型GMが格納庫から出てきた。

シュタイナーたちが攻撃を継続している頃、ミーシャのドムはさらに後方で待機していた。
望遠カメラで基地内の様子を確認していたその時、人型のシルエットを視認した。
「基地内で人型を視認」
ミーシャは無線でシュタイナーたちに連絡した。
「やはり出てきたか」
シュタイナーはそれを聞きアンディに対し
「アンディ頃合だ引くぞ」
「了解」
シュタイナーがそう言うとアンディのマゼラアタックは後退しながらも機関砲で弾幕を張っていた。
「ミーシャあとは頼むぞ」
シュタイナーからの連絡を受けたミーシャがドムを起こしながらスキッドの酒を呷り答えた。
「へへっ待ちくたびれたぜ」
ドムの巨体が動き出した。

ニックは基地の各所に時限式の装置を設置してまわっていた。
こういう工作任務はニックが最も得意とする分野であり
過去殆ど失敗したことは無かった。
1個目の装置が起爆するまでに全ての装置を設置し終えていた。
「ふぅ…あとは俺が囮になって連邦の奴らを引き連れて行かねーとな…」
ニックはすでに脱出のためフェンスに穴を開けておいた。
ガルシアは2度目の爆発の時に反対方向のフェンスから崖を降りて脱出するため
ニックは見通しの良い草原地帯を林へ向けて逃げなければならなかった。

GMは全部で4機
61式戦車部隊を援護しつつ、後退していくマゼラアタックへ攻撃を開始していた。
その時左方向に敵影を確認したGM部隊はマシンガンで攻撃をしたが素早い動きで攻撃を避けられてしまった。
「なんだあれは…ジオンの新型か」
連邦のパイロットの一人が呟いたその瞬間にミーシャのドムは胸部ビーム砲を放った。
これによりGMのメインスクリーンに焼き付き現象が発生した。
GMの動きが止まった。
「ふん、連邦の腰抜けがモビルスーツでの戦い方を教えてやる」
そう言うとドムのジャイアントバズーカが火を噴いた。
動きの止まったGMはあっと言う間に3機がやられた。
しかし、残った1機が反撃を仕掛けてきた。
4機の中で最後方にいたためモニターの焼き付きが最小限で済んでいたのである。
「ほう、あの中でよくかわしたなだが」
そう言うとミーシャはヒートサーベルを抜きホバー移動をしてGMに迫った。

ミーシャが連邦のモビルスーツと戦闘をしている間、2回目の爆発音が聞こえた。
ガルシアはすぐさま穴を開けておいたフェンスへと走った。
しかし、背後から連邦の兵士に見付かってしまった。
ここで左腕を撃たれたガルシアだったがすぐさま応戦。
しかし多勢に無勢駄目かと思われたその時、連邦兵の背後から銃撃が浴びせられた。
「准尉!」
ニックが連邦兵たちの背後から攻撃を仕掛けていた。
その姿を見たガルシアが援護に出ようとするのを手で制したニックは手を振り早く行けと促した。
その合図を確認したガルシアは左腕を抱えながらフェンスの穴から脱出した。

ミーシャのドムはヒートサーベルで斬りかかったが相手のパイロットも中々の腕らしく1振目はかわされた。
2振目で相手のマシンガンを斬り落としたミーシャはそこで胸部ビーム砲を撃った。
これには相手も不意を突かれたようで動きが一瞬鈍った。
その瞬間コックピットへバズーカを打ち込もうとしたミーシャにシュタイナーから連絡があった。
ミノフスキー粒子の影響ではっきりと聞き取れなかったが
「ミーシャ、…う、そのあた……ったいだ」
それを聞いたミーシャは
「運が良かったな」
そう言うと最後に再び胸部ビーム砲を撃ち、目眩ましをして撤退していった。
「くそ!生かされたっていうのか」
メインモニターが回復したのちにそう言ったのはルース・カッセル中尉だった。

ニックはガルシアの援護をしたため、脱出が遅れてしまった。
反対側に開けた穴へと急いで戻った。
そして穴から脱出しようとしたその時、背後から連邦兵に銃で撃たれた。
一旦は倒れたニックだったが、力を振り絞り何とか這う這うの体で逃げた。

ガルシアは対人兵器を用いて追撃してくる連邦軍を何とか振り切り合流地点へ到着した。
すでにシュタイナーとアンディはマゼラアタックを捨てその場に居た。
「大尉、准尉は?」
ガルシアが聞くと
「まだだ」
そう答えたシュタイナーはタバコを取り出しこう付け加えた。
「ミーシャは回収艇に無事乗ったようだ。ニックの生死は不明だがあと30分して戻らない場合俺たちもここから逃げる」
「そんな!准尉は生きています」
ガルシアは自分自身でも確信していたわけではないがニックがへらず口を叩いて戻ってくるのを待っていた。

しかし、30分経っても結局ニックは姿を見せなかった。
シュタイナーは、自分だけでも残って探すというガルシアをなだめ
民間船に艤装した船で南アメリカ大陸を離れた。
「(許せよニック…)」
後日、連邦軍の新型モビルスーツのデータは月のグラナダへ送られジオン軍の知るところとなった。

数日後、ジャブローから派遣された連邦の特殊部隊がスパイが逃げた先を捜索していたところ身元不明の遺体を見つけた。
基地から続く草原の先にある林の奥の木立の中で座ったまま息絶えていた男を収容した。
身元が分かるようなものは一切身につけておらず。
片方の足と背中に銃創があり、付近にはグレネード弾が着弾した後が見受けられる場所にいた金髪の男の遺体であった。
連邦軍はこの身元不明の男をジオンのスパイと断定し、ジャブローへと遺体を搬送した。


その数ヵ月後、サイクロプス隊は北極海にいた。

ここまでお読み下さりありがとうございます。

これで一応完結です。
なんだか書いてくうちにグダグダになってしまったなぁ…
やはり難しいもんだなと改めて思いました。
次書くときは短編にしようかな(笑)
まあ色々ツッコミどころはあるでしょうけども(笑)
お手柔らかに。。。

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